山下敦弘監督の新作映画『ぼくのおじさん』の追加キャストが発表された。
同作は、北杜夫が自身をモデルに執筆し、和田誠がイラストを手掛けた同名児童文学が原作。兄の家に居候している貧乏で独身の「おじさん」を主人公に、おじさんの甥・雪男の目線からおじさんが一目惚れした相手に会いたい一心で、ハワイに行こうと様々な手を尽くす様が描かれる。
大学で臨時の哲学講師として働き、屁理屈ばかりこねるおじさん役を松田龍平、しっかり者の雪男役を大西利空、おじさんが一目惚れするヒロイン・エリー役を真木よう子が演じる。
今回発表された追加キャストは、雪男の担任みのり先生役を演じる戸田恵梨香、雪男の父・定男役の宮藤官九郎、母・節子役の寺島しのぶ、おじさんと雪男と知り合う老舗和菓子屋の御曹司・青木役の戸次重幸、雪男の親戚でおせっかいな智子おばさん役のキムラ緑子、エリーの母・稲葉キャシー役の銀粉蝶。あわせてキャストの劇中ビジュアルも公開された。
戸次重幸のコメント
山下監督とも話していたんですが、結局僕の演じた青木っていいやつなんですよね。裏表もなく、感情を前に出していくキャラクターでいきましょうとインの前から話してました。
おじさんについて最初はおじさん役が松田龍平くんか?って、視聴者側的な驚きがありましたが、利空くんとペアルックで並んでいる姿を見たら、妙な説得力があって、おじさんぷりがしっくりきていて驚きました。寺島しのぶのコメント
撮影中、龍平くんに「何、いつも笑ってんですか?」と言われました。自分では意識していませんでしたが、ギスギスしていない精神が健全でいられる役だったので、いつも朗らかな気分で現場に居られました。どうしてそんなに優しいのかわからないけれど、節子は基本的にはおじさんに優しくて海のように受け入れる人だなと思います。もう少し時間があれば、宮藤さんとも龍平くんとも役の上で良い関係性が築けると思うので、次回作に期待しています。
宮藤官九郎のコメント
付け髭をつけた途端に、少し変な人なのかなあ?って思ったけど、現場に入ったら、おじさん役の龍平君が変に見えればいいな。と、自分はなるべく自然に自然にしようと思いました。監督から、威厳威厳と言われたので、威厳があるお父さんに見えればいいな。って。髭つけると顔って変わるんですよね。それでも監督からは威厳を!って言われたので、難しかったです。
おじさんは、自分に近いというか、ああゆう生き方ができたらいいですよね。うらやましいです。戸田恵梨香のコメント
小学校の先生役は初めてで、こうゆう雰囲気の衣装自体、今まで着ていなかったので、とても新鮮でした。逆に女の子ぽくて、こっぱずかしい感じでした。私自身、おじさんはとてもかかわいらしい人だと思っているので、実際できあがったものを楽しみにしています。