映画『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』が7月2日に東京・シネマート新宿ほか全国で公開される。
桜庭ななみ主演の『人狼ゲーム』、土屋太鳳主演の『人狼ゲーム ビーストサイド』、高月彩良主演の『人狼ゲーム クレイジーフォックス』に続く、「人狼ゲーム」をモチーフにした映画シリーズの4作目。高校生たちが1億円をかけた殺しあいに巻き込まれ、疑問を抱きながら生き抜こうとする様を描く。主人公・朱莉役を『烈車戦隊トッキュウジャー』の小島梨里杏が演じるほか、共演には渡辺佑太朗、山谷花純、清水尚弥、『Seventeen』専属モデルの岡本夏美らが名を連ねている。メガホンを取ったのは園子温作品に助監督として参加する綾部真弥。
映画初主演となる小島は同作について、「みんな望んでここに存在し、ゲームに参加しているわけではないのに生きていくために誰かを殺していかなくてはなりません。誰も悪くないのに。当たり前の葛藤を抱え、どう朱莉がみんなが変わっていくのか、どう人と向き合っていくのか、人狼ゲームとの戦いにいい結末を願っていてください」とコメントしている。
小島梨里杏のコメント
初の映画主演のお話をいただいたとき、嬉しかったです。今までの映画「人狼ゲーム」のバトンをしっかり受け継ぎ、力強い素晴らしい作品だったからこそ、打ち勝っていきたいと思います。
差し迫ったときに起こる何か、それは撮影するまでわからないというハプニング性にも面白さを感じました。その瞬間にしか生まれないものを大切にしていきたいです。
人狼ゲームは正直苦手です。人を信じられなくなります、とか言って信じちゃうんですが。誰かを疑わなければいけないこと、罪のない人に投票している可能性があること、信じていても平気で裏切られるという心理戦。映画「人狼ゲーム」ではこれが現実になります。言葉で片付けることができないので、本当に恐ろしい。みんな望んでここに存在し、ゲームに参加しているわけではないのに生きていくために誰かを殺していかなくてはなりません。誰も悪くないのに。当たり前の葛藤を抱え、どう朱莉がみんなが変わっていくのか、どう人と向き合っていくのか、人狼ゲームとの戦いにいい結末を願っていてください。誰ひとり欠けてもできない、みんなの「人狼ゲーム」、楽しみにしていてください。渡辺佑太朗のコメント
この役を頂いた時は、嬉しかったのと同時に、この映画の重要な役を担う事のプレッシャーを感じた事を覚えています。
台本を読んでみて、罪の無い高校生12名が、人狼ゲームという理由なき殺し合いをし、尊い命を奪い合わなければいけない事にとても心苦しさと切なさを覚え、それでも、何とかして生き残ろうと懸命にもがく姿に感動しました。そんな世界観を綾部監督の元、スタッフさん、共演者の皆さんと丁寧に創り上げていけたらと思います。是非、お楽しみに!!山谷花純のコメント
何が何でも生き残ってやるっという強い思いを持って今回この作品のオーディションを受けました。今思えば、私の人狼ゲームはもうその時点で始まっていたのです。
どの役よりもキチガイで生きることに貪欲なみづきの静かな心の波をスクリーンに刻み込み、自分自身も役と一緒に魂を削りながら精一杯演じきりたいと思います。清水尚弥のコメント
まず嬉しかったのと同時にプレッシャーがありました。4作目になる人狼ゲームですが、過去作に負けないものを皆さんと作りたいと撮影前から鼻息が荒いです。目覚めたら拉致されているという非現実的なシュチュエーションにどう説得力を持たせられるか、自分も今までにない経験なので、よく考えて、周りの同年代の役者さんに負けないお芝居を見せられたらと思います。
岡本夏美のコメント
人狼ゲームシリーズは、以前からやりたいと思っていた作品の1つでした。なのでオーディションも、絶対勝ち抜きたいという強い思いで臨ませてもらいました。出演が決まった時は嬉しい気持ちはもちろん、壮絶な台本のなかでいかに自分のキャラクターや、心情を演じれるかと考え、わくわくがとまりませんでした。同世代の役者の皆さんと、この本でお芝居させていただけることも凄く楽しみでした!今回やらせていただく渚は、わたし自身挑戦したことのないキャラクターなので新しい岡本夏美をみていただけたらなと思います!
綾部真弥監督のコメント
この映画の登場人物は、強制的にさせられるゲームの中で、割り振られた立場・役割に混乱しながら、何とか生き延びようとします。ただ、それは気付いたら、与えられた“枠”の中で生かされているということであり、決して自分達で選んだわけではありません。彼等がこの不条理な世界そのものと対峙して、自由を渇望し、押しつけられるルールの枠外へと、初めて自らの意志で進もうという、その強烈なエネルギーを感じて頂ける作品になれば、これ以上ない喜びです。
小島梨里杏さん演じる、乾朱莉は、正義感が強く、この究極のゲームについて、疑問を抱き続けます。自分が助かりたいのか?それとも人を助けたいのか?自己愛と自己犠牲に葛藤し、また過去のトラウマとも直面しながらも、それでも一歩前へ足を踏み出そうとします。その彼女の決断を、是非劇場で目撃して下さい。