宮沢りえの主演映画『湯を沸かすほどの熱い愛』の主題歌をきのこ帝国が担当することがわかった。
主題歌になるのは、きのこ帝国が映画のために書き下ろした新曲“愛のゆくえ”。今回の起用はきのこ帝国のファンを公言していた中野量太監督からのオファーを受けて実現し、メンバーが中野監督と何度もミーティングを重ねて制作したという。きのこ帝国が映画の主題歌を手掛けるのは今回が初めて。
中野監督は同曲について「話し合いを重ね、秒単位までこだわって作り上げた『愛のゆくえ』が流れるラストシーンは、僕の想像を越えました。何度観ても毎回“ゾクッ”としてしまいます(笑)」とコメント。佐藤千亜妃(Vo,Gt / きのこ帝国)は「“愛”って一体全体なんなんだろう、と、何度も自問自答しながら、摩り切れそうな記憶のなかから拾いあげた自分にとっての“愛”を『愛のゆくえ』という曲に込めました」と明かしている。
10月29日から東京・新宿バルト9ほか全国で公開される『湯を沸かすほどの熱い愛』は、『チチを撮りに』などの作品を発表している中野監督の商業映画デビュー作。余命を宣告された主人公の双葉が、家族から全ての秘密をなくすために「絶対にやっておくべきこと」を実行していく様が描かれる。双葉役を宮沢が演じるほか、双葉の娘・安澄役に杉咲花、双葉の1年前に家出した夫役にオダギリジョー、旅先で双葉と出会う青年・拓海役に松坂桃李がキャスティングされている。
中野量太監督のコメント
きのこ帝国の曲を初めて聞いた時、音楽を聞くと言うより、音楽が沁み込んできた感覚を今でも覚えています。それは、僕が映画で目指している感覚と似ている気がして。今回、映画の主題歌を誰かに歌って欲しいと思った時、真っ先に頭に浮かんだのが、きのこ帝国でした。
話し合いを重ね、秒単位までこだわって作り上げた「愛のゆくえ」が流れるラストシーンは、僕の想像を越えました。何度観ても毎回“ゾクッ”としてしまいます(笑)
『湯を沸かすほどの熱い愛』の主題歌は、「愛のゆくえ」以外ありえません。
きのこ帝国と出会えて良かった!佐藤千亜妃(きのこ帝国)のコメント
“愛”って一体全体なんなんだろう、と、何度も自問自答しながら、摩り切れそうな記憶のなかから拾いあげた自分にとっての“愛”を「愛のゆくえ」という曲に込めました。
『湯を沸かすほどの熱い愛』。家族って、どうしてこんなにも不完全で愛しいんだろう。