新聞家の舞台『帰る』が7月8日から東京・日本橋のNICAで上演される。
劇作家・村社祐太朗が主宰を務める新聞家は、「テキストを真に現実的に扱うとはどういうことか」を巡る演劇作品を制作、発表している演劇カンパニー。2014年に『3331 千代田芸術祭 2014』パフォーマンス部門で「中村茜賞」を受賞した。
『帰る』は、杭のデータ偽装や施工不良によって起きた神奈川・横浜のマンション傾斜問題を題材した作品。マンションに唯一賃貸で住んでいた若い夫婦が、分譲で部屋を購入した住民たちの怒号の脇で「急に訪れた引っ越しの機会」を数か月かけて穏やかに過ごす様子を描く。
作、演出を務めるのは村社。美術は現代美術作家の川内理香子が担当している。なお同公演は、アーツカウンシル東京による今年度の「東京芸術文化創造発信助成」対象事業に採択。チケット予約は現在受付中だ。