『メアリー・カサット展』が、6月25日から神奈川・横浜美術館、9月27日から京都・京都国立近代美術館で開催される。
1844年にアメリカ・ペンシルベニアで生まれたメアリー・カサットは画家を志して1866年に渡仏。エドガー・ドガやベルト・モリゾらと交流し、パリで暮らすブルジョワジーの女性や母子像などをテーマに印象派展などで作品を発表した。
日本での回顧展としては約35年ぶりとなる同展では、初期から晩年までのカサットの画業を紹介。展示作品は、「母子像の画家」と呼ばれたカサットが最初期に手掛けたとされる『眠たい子どもを沐浴させる母親』や日本初公開の油彩画『桟敷席にて』に加えて、パステル画や版画、さらにドガやモリゾなど交流のあった画家たちの作品、カサットが影響を受けたという日本の浮世絵版画、屏風絵を含む約100点となる。
なお6月25日にはカサット研究者のパメラ・イヴィンスキーを迎えた記念講演会『国際的な印象派の画家、メアリー・カサットの生涯と作品』が開催されるほか、会期中にはシンポジウム、ギャラリートーク、ワークショップなど各種イベントの開催を予定。詳細は『メアリー・カサット展』のオフィシャルサイトで確認しよう。