舞台『マハゴニー市の興亡』が、9月9日から神奈川・横浜のKAAT神奈川芸術劇場で上演される。
『三文オペラ』で組んだ劇作家ベルトルト・ブレヒトと作曲家クルト・ヴァイルによる『マハゴニー市の興亡』は、3人の逃亡犯が荒野に作った楽園の街「マハゴニー」を舞台に、街の繁栄と荒廃を描いた作品。社会に対する痛烈な皮肉が含まれていることから1933年にナチスが上演を禁じ、1960年代から70年代にかけて再び注目された。
酒、女、ギャンブルの世界を求めてマハゴニー市にやってくるきこり・ジム役を演じるのは山本耕史。ジムに買われる売春婦・ジェニー役をマルシアが演じる。売春あっせんと詐欺の容疑で指名手配される3人の逃亡犯には、古谷一行、中尾ミエ、上條恒彦がそれぞれキャスティングされている。演出、上演台本、訳詞を手掛けるのは、4月にKAAT神奈川芸術劇場の芸術監督に就任した白井晃。音楽監督はスガダイロー、振付はダンサーのRuuが担当している。
なお同公演では、舞台上に「マハゴニー市民席」と称した客席を設置。観客は「市民」として舞台に参加する。チケットの一般発売は6月18日からスタート。9月6日、7日にはプレビュー公演が実施される。