2017年3月にオープンするエンターテイメント施設「360°シアター StageAround TOKYO」の正式名称が「IHIステージアラウンド東京」に決定。あわせて、こけら落とし公演が劇団☆新感線の『髑髏城の七人』になることがわかった。
株式会社TBSテレビが手掛けるIHIステージアラウンド東京は、東京・豊洲に建設。回転する巨大な円形の客席を360°取り囲むようにステージとスクリーンが配置されており、舞台と映像、音楽、照明を融合させた新たなエンターテイメント体験を提供するという。
こけら落とし公演では劇団☆新感線の「いのうえ歌舞伎」シリーズの演目『髑髏城の七人』を「花鳥風月」の4シーズンに分け、2017年3月30日から約1年3か月にわたって上演。第1弾となる『「髑髏城の七人」Season 花』のキャストには、小栗旬、山本耕史、成河、りょう、青木崇高、清野菜名、近藤芳正、古田新太らが名を連ねている。チケットは11月26日に発売される予定。
小栗旬のコメント
この劇場は360°セットやプロジェクターがあるので、やろうと思えば、場面転換や暗転がなくても芝居を続けることができるので、お客さんを飽きさせない作品作りがとても豊かにできるのではないかと思います。『髑髏城の七人』への出演オファーをいただいてからできる限り毎日殺陣の練習をしています。次はもっといろいろ準備をして、殺陣の成果もお見せできるかも・・・。来年の3月から、約3か月の間この劇場に通うので、芝居が生活の一部になる。それがどのような日々になるのかとても楽しみです。それだけ同じ期間一緒に過ごすカンパニーと一つの作品を一から作り上げることも楽しみですね。この作品は、(2011年の時も)どの世代の方も観て喜んで帰ってくれるので、今回も老若男女問わず、日本独自の時代活劇を楽しんでいただけると思います。しかも客席は回りますし、テーマパークに遊びに来た感じで面白い時間を共有してほしいです。
山本耕史のコメント
ステージアラウンドのこけら落とし公演である『髑髏城の七人』に出演出来ることを光栄に思います。こけら落としの舞台に立つことは人生に何度も経験で出来ることではないので嬉しいですね。劇団☆新感線の作品に参加させていただくのは今回初めてということもあり、いのうえひでのりさんがどのような演出をされるのか、中島かずきさんが今作のためにどのような脚本を書いてくださるのか、とても楽しみにしております。360度すべてが舞台で、客席が回転する劇場がどんなものなのか・・・今は想像でしかありませんが、間違いなくクリエイターや役者の好奇心をそそるものですし、同時に良い意味で苦しめられる空間になるのではないでしょうか。しかも85公演!共演者の皆様と力をあわせて最高の作品を創っていけたらと思います。来年春までにさらに体力をつけなければですね。
古田新太のコメント
『髑髏城の七人』には1990年の初演から3回出演しています。最初はラストシーンも決まってないまま本番迎えるという恐ろしい程のバッタバタでしたし、一作前の出とちりの罰ゲームで始まった作品でした。それから1997年の再演、2004年のアカドクロがありましたが、次、おいらが出るときは、バカドクロをやろうなんて思っていたのに、まさか、360度客席が回転する劇場でやることになるなんて。初演のテント小屋で、いや、去年まで、想像もしていなかったですが、この歳で新たな挑戦ができるのは、本当に楽しみです。早く、初日にならないかなぁ!