浦芝眞史の写真展『身体の森で』が、7月20日から東京・銀座のガーディアン・ガーデンで開催される。
2015年に同ギャラリー主催の公募展である第13回写真『1_WALL』でグランプリを受賞した浦芝。男性と女性という生物学的な違いによる分類を超えた人間自身に美しさを見出し、作品を発表している。
同展では、一見すると性別もわからないように写された身体の写真など、同性愛者や自身の身体に違和感を抱いている人々を被写体にした作品を展示する。
なお7月20日にはオープニングパーティーを開催。さらに7月22日にはPGIギャラリーのディレクター・高橋朗を迎えたトークイベント『「写真と身体」高橋朗×浦芝眞史』が行なわれる。
浦芝眞史のコメント
ある人は、200万円かけてその胸を取りたいという。
またある人は女に生まれたかったというし、別のある人は男になりたいという。
もし、世界にいる人間がその人だけなら、彼らはそんな悩みを持つこともなかっただろう。
人はたくさんの他者の間で生きている。だからこそ悩みを持つ。
例えば200万円払って望む身体になるということが、悩みを解消するための最善の選択肢なのかどうか、今はまだわからない。
ただ私は、彼らの身体を今のままでも十分に美しいと思った。