『フィリップ・グラス自伝 音楽のない言葉』が7月9日に刊行される。
1976年に発表されたオペラ作品『浜辺のアインシュタイン』で注目を浴び、以降オペラやダンス、交響曲など幅広い楽曲を手掛ける作曲家のフィリップ・グラス。近年は『高松宮殿下記念世界文化賞』『グレン・グールド賞』を受賞したほか、今年6月に来日公演を行ない、パティ・スミスや久石譲らと共演した。
同書は美術、演劇、ダンス、映画、文学など様々な表現と結びつきながら創作活動を行なってきたグラスが、自身の音楽活動と人生を振り返る回想録。プライベート写真を含むグラスの写真を16ページにわたって掲載するほか、グラスを知るためのブックガイドも収録される。日本語版の監訳は高橋智子、翻訳は藤村奈緒美が担当。
久石譲は同書に寄せて「『音楽は聴くこと』から始まる。この本に書かれているグラス・ワールドは、作曲家だけでなく多くの人たちに生きる勇気を与える」とのコメントを発表している。