映画『ナラタージュ』が2017年秋に全国で公開される。
同作は、2003年に『野間文芸新人賞』を史上最年少で受賞した島本理生が20歳の時に執筆した同名恋愛小説が原作。大学2年生の工藤泉がかつて密かに想いを募らせた相手である高校の演劇部顧問・葉山貴司と再会し、抑えていた恋心を募らせていく様を描く。
ある過去の出来事によって影を背負っている社会科教師で、泉との許されない恋に悩みながらも想いに抗えない葉山役を演じるのは松本潤。忘れようとしていた葉山への想いが再会をきっかけに抑えられなくなる泉役を有村架純が演じる。メガホンを取るのは『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』などの行定勲。撮影は7月初旬にクランクインする予定だ。
松本潤のコメント
行定監督がこの映画で描きたいと仰ったテーマに強く共鳴し、ただいま撮影に参加させてもらっています。
恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うモノだと思います。
でも人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるモノだと信じています。
有村さんと一緒に、清らかであるのと同じ程、苦しい心模様を表現していきたいです。
キャスト含む、全スタッフ一丸となって頑張ります。有村架純のコメント
映画「ナラタージュ」に出演させていただく事が決まり、出演が決まってからとても楽しみにしていました。
新しい環境での撮影に「刺激的な夏になる」と感じております。
この作品は普遍的な愛を描いていきます。
大人とか子供とか関係なく一人の女性として一人の男性に愛を注いでいくのですがそのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたいと思います。
観終わった後に皆さんの心に何か残せるよう、キャスト、スタッフ皆で精一杯頑張ります。行定勲監督のコメント
心憂い男と女の深淵を描いた島本理生さんの原作小説を手にして十年、念願の企画が始動します。
不確かな愛に揺れる二人を松本潤さんと有村架純さんに狂おしく演じてもらうことに私自身、胸が高鳴ります。恋することがこんなに辛いのならしなければよかったと思えるような、恋愛映画の金字塔を目指してスタッフ・キャスト一丸となって挑みたいと思います。島本理生のコメント
私にとって『ナラタージュ』は、思春期の恋愛のすべてを書いた小説でした。
青春はけっして明るいものではなく、むしろ孤独な季節だからこそ、主人公たちは恋をせずにはいられなかったのだと思います。
刊行から十数年経った今、行定監督の手によって、最高のメンバーで映画化するとの知らせを受けて、大変興奮しています。一映画ファンとして完成が待ち遠しいです。