『ヤノベケンジ シネマタイズ』展が7月16日から香川・高松市美術館で開催される。
京都造形芸術大学教授兼ウルトラファクトリーのディレクターを務める現代美術作家・ヤノベ。1990年代初頭から「現在社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに、大型機械彫刻を多数制作してきたほか、近年ではビートたけしや吉本新喜劇とのコラボレーションなど幅広い活動を続けている。
同展ではこれまでのヤノベの創作の軌跡を「シネマタイズ=映画化」という視点で再編。「シネマタイズ」とは、ストーリー性とキャラクター性のある虚構作品を様々な場所に設置することで、空間や現実自体が映画のように変容する効果を意味しているという。
会場は2部構成となり、全体で約30点を展示。第1部は初期から最新プロジェクトまでの作品や、ドキュメンタリー映像、資料などで構成される。第2部では、ヤノベが美術を担当し、永瀬正敏が主演する林海象監督の新作映画『BOLT』の撮影セットが巨大インスタレーションとして会場に登場。会期中には同映画の撮影が館内で行なわれる予定だ。さらにヤノベ作品をモチーフに永瀬が撮影した写真作品が展示されるほか、『BOLT』のパイロット版の上映も行なわれる。
なお、会期中に『林海象×永瀬正敏×ヤノベケンジ トークショー』や、ワークショップ『水の神様をつくろう!』などが開催される。詳細は高松市美術館のオフィシャルサイトをチェックしよう。