映画『めぐりあう日』が、7月30日から東京・神保町の岩波ホールほか全国順次公開されている。
北フランスの港町ダンケルクを舞台に母と娘の偶然の再会を描いた同作。互いに母娘であることを知らずに患者と理学療法士として出会ったアネットとエリザが、やがて心を通わせて互いを認知していく過程や、2人の感情の変化を描く作品だ。劇中ではアンドレ・ブルトンが娘に宛てた手紙の一節『あなたが狂おしいほどに愛されることを、私は願っている』が朗読されるほか、トランペット奏者イブラヒム・マーロフの演奏が使用されている。
産みの親を知らずに育ったエリザ役を演じたのは映画『君と歩く世界』『灼熱の肌』などに出演のセリーヌ・サレット。監督は映画『冬の小鳥』のウニー・ルコント、撮影監督はジャン=リュック・ゴダール作品などを手掛けたカロリーヌ・シャンプティエが務めた。