映画『ミリキタニの猫《特別篇》』が8月27日から東京・渋谷のユーロスペースで公開される。
『ミリキタニの猫《特別篇》』は、2007年に日本公開された映画『ミリキタニの猫』と新作の短編『ミリキタニの記憶』から構成。『ミリキタニの猫』は、アメリカのサクラメントで生まれ、広島で育ち、2001年のアメリカ同時多発テロ事件発生時にはニューヨークの路上で暮らしていた80歳の日系アメリカ人画家ジミー・ミリキタニのドキュメンタリーだ。
同作では、同時多発テロをきっかけにミリキタニを自分のアパートに招き、共同生活を送るようになったリンダ・ハッテンドーフ監督が、彼が育った広島や第二次世界大戦中に送られた強制収容所などを訪ね、ミリキタニが辿ってきた数奇な運命や、描き続けた猫の絵に秘めた想いを紐解く。
今年製作された『ミリキタニの記憶』は、『ミリキタニの猫』でプロデューサーを務めたマサ・ヨシカワが監督。『ミリキタニの猫』の撮影が始まった2001年以前のミリキタニを知る人々の証言や、当時の写真、2012年に逝去したミリキタニが遺した絵などを通して、『ミリキタニの猫』には描かれなかった彼の過去を映し出す。