映画『歌声にのった少年』が、9月24日から東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開される。
同作の主人公は、紛争の絶えないパレスチナ・ガザ地区に暮らしながらスター歌手を夢見る少年・ムハンマド。モデルとなったムハンマド・アッサーフは実在の伝統音楽歌手で、複雑な国境を自ら越えて、中東一帯で放送されるエジプトのオーディション番組『アラブ・アイドル』に出場し、2013年度優勝者となった。
監督・脚本を務めるのは自身もパレスチナにルーツを持つハニ・アブ・アサド。これまでに『パラダイス・ナウ』『オマールの壁』の2作品で『アカデミー賞』外国語映画賞にノミネートされた。『歌声にのった少年』では、様々な困難を抱えたガザ地区でもロケを敢行し、現地の子ども4人を主要キャストに起用した。