三嶋章義の個展『明瞭模糊』が、9月3日から東京・渋谷のNANZUKAで開催される。
ミクストメディアの作品や映像、インスタレーション作品を中心に発表している三嶋章義。ファッションブランド「FUGAHUM」のアートディレクターを務めるほか、中村弘二(iLL、LAMA)とコラボレーションを行なうなど多岐にわたる活動を展開しており、近年は世界の事象を動かす「些細なこと」に着目した作品を制作している。
同展では、カオス理論のひとつで、蝶の羽ばたき程度の小さな撹乱がやがて遠くの気象に大きな影響を与えるかという問題提起に由来する「バタフライ効果」への三嶋の関心から生まれた作品シリーズを展示。タイトルはバタフライ効果の問題設定に含まれる「明らかな曖昧さ」を視覚化しようとする三嶋の試みを表しているという。会場ではキャンバスプリントのコラージュを用いた新作が紹介される。
なお、初日の9月3日にはアーティストを囲むオープニングレセプションが予定されている。
三嶋章義のコメント
この明らかに曖昧な関係性に基づく現在の世界が、無から137億年かけて作り出されたものだと科学が証明するのであれば、 曖昧な現象をバカバカしい個人的な見解で視覚化することも、未来への変化の可能性の一部である。