塩田千春の個展『鍵のかかった部屋』が、9月14日から神奈川・横浜のKAAT神奈川芸術劇場で開催される。
1972年に大阪で生まれ、現在ドイツ・ベルリンに在住している現代美術家・塩田千春。展示空間に糸を張り巡らせるインスタレーションや、ドレス、ベッド、靴、旅行鞄といった日常生活で使用した物を用いた大規模作品を制作している。2015年には『第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展』の日本館代表作家として『掌の鍵』を展示し、各国から来場した鑑賞者、批評家、メディアなどから高い評価を得た。
今回の展覧会では『掌の鍵』を再構成し、新作を発表。『ヴェネチア・ビエンナーレ』で使用した大量の赤い糸や、世界各地から提供された、人が使用した鍵に加え、新たに5つの古い扉を用いて『鍵のかかった部屋』と題した作品を制作・展示する。
また会期中には、KAAT神奈川芸術劇場・芸術監督の白井晃と神奈川芸術文化財団・芸術総監督の一柳慧がプロデュースするダンスと音楽の公演を展示空間内で上演。酒井幸菜、平原慎太郎がそれぞれ振付・出演するパフォーマンスや、mama!milkによるライブ、一柳が選出したミュージシャンによる公演が行なわれる。関連プログラムのチケット詳細については『鍵のかかった部屋』展の特設サイトで確認しよう。