カミーユ・ボワテルの舞台『ヨブの話――善き人のいわれなき受難』が9月30日から東京・池袋東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。
カミーユ・ボワテルはフランスを拠点に活動するコンテンポラリーサーカスのパフォーマー。2014年には初の来日公演として、東京芸術劇場で行なわれた『TACT/FESTIVAL 2014』で自らが立ち上げたカンパニー・リメディアと共に『リメディア~いま、ここで』を上演した。
再びの来日公演となる『ヨブの話――善き人のいわれなき受難』は、フランスで2003年に初演されたボワテルの処女作。ボワテルが構成、演出、振付、出演を1人で手掛ける同作は、旧約聖書の『ヨブ記』にインスピレーションを受けて作られた作品となり、ある男が様々な災難に見舞われる様が描かれる。
なお同公演は『東京芸術祭2016』の一環として開催される。公演のチケットは現在発売中。詳細は東京芸術劇場のオフィシャルサイトをチェックしよう。
カミーユ・ボワテルのコメント
私はこの作品を二度と上演しないと心に誓っていました。演じることに慣れすぎてしまって、半端な仕事をしてしまい、作品を裏切ることになるのを恐れたのです。10年後、記憶の中で作品を再現しながら、数日眠れぬ夜を過ごした後で、私はこの作品と再び出会うことを突如決断しました。この作品は私が芸術的に必要としている栄養だと感じたのです。これは、古い公演のリピートではありません。先祖から伝わる伝統のようなもの、今も創られ続けている先史時代の詩のようなものです。