11月30日にリリースされるCDアルバム『業界くん物語』に寄せた著名人のコメントが公開された。
同作は1985年にいとうせいこうのプロデュースによってLPでリリースされた『業界くん物語』を初めてCD化するもの。『業界くん物語』にはいとうによる“業界こんなもんだラップ”をはじめとする全13曲が収められ、いとうに加えてヤン富田、藤原ヒロシ、高木完、屋敷豪太、DUB MASTER X、ちわきまゆみ、シティボーイズ、竹中直人、久本雅美、ふせえり、ナンシー関らが参加アーティストに名を連ねた。CD盤にはボーナストラックが2曲収録される。
コメントを寄せたのは宇多丸(RHYMESTER)、高木完、竹中直人、屋敷豪太、やや、レキシの6組。宇多丸は“業界こんなもんだラップ”について「企画物の皮を被った、これぞ真の『日本のヒップホップ史はじまりのうた』!」と賛辞を送っているほか、レキシは「レキシはこの方々から多大な影響を受けていると言っても華厳の滝、いや過言ではない、つって」とコメントしている。
宇多丸(RHYMESTER)のコメント
明白に五七五調からの脱却を意図したフロウと、完全に「ラッパーモード」の安定した発声(しかも、『The Show』由来の対照的な2種のスタイルを使い分けている!)。その上、ヒューマンビートボックスからスクラッチバトルまで、その時点でできることすべてがこの一曲(「業界こんなもんだラップ」)にブチ込まれてるのだから……企画物の皮を被った、これぞ真の「日本のヒップホップ史はじまりのうた」!
高木完のコメント
ギョ!ギョーカイ!入ればこんなもんだ!!!
ノベルティレコードのようでありながら、
実はリアルなストーリーテリング、、、、
妄想ではない80年代半ばがここで聴ける!竹中直人のコメント
いとうと初めて出会った時「なんだこいつムカつくやろうだな!」と心の中で静かに思った!いとうが俺にヒップホップと呟いた時「ヒップホップなんだそりゃ?!訳の分からんこと言いやがってカッコつけんじゃねえ!」と静かに思った。そして今、再びこのアルバムを聴いた。するとあの頃の感情が鮮度を持って蘇って来た!いとう!覚悟しろ!!いつかお前の背後から…!
屋敷豪太のコメント
30年以上前の原宿ピテカントロプスで、僕は新しいパフォーマンスの形を見た。
記憶が定かではないけれど、古舘伊知郎がプロレスの実況中継の如く凄いスピードで煽った後の、いとうせいこう、竹中直人、そしてシティボーイズのパフォーマンスを初めて見て、その異次元空間感は半端無く笑撃でキラキラしていた。
その時から、僕はいとうせいこうと言う人物の大ファンとなり、いつも話をすると何か一つを悟らされて自分の未来に希望を持って帰る事が出来た。多分誰もが一度話せば、彼の優しくも知的で、時には攻撃的なオーラが凄い事に気付く筈。それが本人的には日常的会話だったとしても、僕にはとても刺激的。そして気持ちをポジティブにさせてくれるとても大切な存在。ややのコメント
アルバム「業界くん物語」発売から31年目の、長い年月を経てのCD化おめでとうございます。
「業界くん物語」の1曲として収録した「夜霧のハウスマヌカン」が翌年1986年1月にまさかのシングルカット、有線放送から火が付き 気が付けば沢山の新人賞を。
しかし30年が過ぎ去った今 ハウスマヌカンは もはや死語・・バブル時代も終わった今・・若者たちにも知っていただきたい、そして同じ時代を生きた皆様にももう一度聴いていただきたい
是非「業界くん物語」 お楽しみください。レキシのコメント
レキシはこの方々から多大な影響を受けていると言っても華厳の滝、いや過言ではない、つって。
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