映画製作禁止のJ・パナヒ監督が自ら運転手に、新作映画『人生タクシー』

ジャファール・パナヒ監督の映画『人生タクシー』が、2017年4月15日から東京・新宿武蔵野館ほかで公開される。

イラン出身のパナヒは、アッバス・キアロスタミ監督の助監督を務め、キアロスタミが脚本を手掛けた『白い風船』で長編監督デビュー。反体制的な活動を理由に、2010年に20年間にわたる映画監督禁止令をイラン政府から下されるも、『これは映画ではない』『閉ざされたカーテン』といった作品を制作している。

『人生タクシー』ではパナヒ自身がタクシードライバーに扮し、イラン・テヘランの街を運転。乗車してくる老若男女の姿を車内のカメラで捉えるという形式で撮影を行なった。作品の一部には脚本が用意されており、パナヒと乗客の会話を通してテヘランの人々の人生模様が描き出されるという。

同作は2015年の『ベルリン国際映画祭』で金熊賞を受賞。『第16回東京フィルメックス』では、『タクシー』のタイトルで上映された。

作品情報

『人生タクシー』

2017年4月15日(土)から新宿武蔵野館ほかで公開
監督・脚本・出演:ジャファール・パナヒ 配給:シンカ
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