知的障がいのある少女とカメラマンの恋、富山舞台の自主映画『真白の恋』

2016.12.17 Sat

映画『真白の恋』が、2月25日から東京・渋谷のアップリンクほか全国で順次公開される。

富山・射水が舞台となる同作。家業を手伝いながら暮らしている、軽度の知的障がいのある主人公・渋谷真白が、兄の結婚式に参加したことをきっかけに、東京から来たカメラマン・油井景一と出会い、初めての恋をするというあらすじだ。

真白役を演じるのは同作で映画初主演を果たす佐藤みゆき。油井役を福地祐介が演じるほか、共演者には及川奈央、長谷川初範、岩井堂聖子、山口詩史、杉浦文紀、村上剛基、深川格、内田もも香が名を連ねている。

メガホンを取ったのは、冨樫森、呉美保らのもとで助監督を務めた経歴を持つ坂本欣弘。同作が初の長編監督作となる坂本は、独力で撮影機材や資金を調達したという。全てのロケは坂本の出身地である富山で行なわれた。原案と脚本を担当する北川亜矢子は、岩井俊二に師事し、軽度の知的障がいのある弟を持つ。なお同作は『第4回なら国際映画祭』インターナショナルコンペティション部門で観客賞を受賞した。