沖縄を撮り続ける高嶺剛、18年ぶり新作映画は奇妙な逃避行描く『変魚路』

2016.12.19 Mon

映画『変魚路』が、1月14日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開される。

ほとんどの台詞が「ウチナーグチ」と呼ばれる沖縄の言葉で語られる同作。自殺志願者ばかりが住む村で「生き直し」事業を請け負っていた2人の男が、盗みを疑われて村を脱出することになり、やがて魔術的な世界に迷い込んでいくという内容だ。

監督を務めた高嶺剛は、出身地の沖縄をテーマにした制作を続ける映画作家。長編映画を手掛けるのは1999年の『夢幻琉球・つるヘンリー』以来となる。音楽を坂田明率いるジャズトリオ・ARASHIらが担当するほか、沖縄を拠点に活動する美術家・山城知佳子が美術を手掛ける。出演者には平良進、北村三郎、大城美佐子、川満勝弘らが名を連ねる。劇中には写真家の石川竜一も登場する。同作は今年10月まで行なわれた『あいちトリエンナーレ 2016』に出品された。

なお高嶺の過去作品を上映する企画『映像の乱反射――高嶺剛』が、1月14日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催される。

作品情報: 『変魚路』
2017年1月14日（土）からシアター・イメージフォーラムで公開
監督・脚本：高嶺剛音楽： ARASHI（坂田明、ヨハン・バットリング、ポール・ニルセン・ラヴ）ほか出演：平良進北村三郎大城美佐子川満勝弘糸数育美河野知美山城芽西村綾乃親泊仲眞内田周作花井玲子石川竜一配給：シネマトリックス

イベント情報: 『映像の乱反射――高嶺剛』
2017年1月14日（土）～1月20日（金）会場：東京都　渋谷シアター・イメージフォーラム
上映作品：『オキナワンドリームショー』（監督：高嶺剛）『パラダイスビュー〈特別版〉』（監督：高嶺剛）『ウンタマギルー』（監督：高嶺剛）『私的撮夢幻琉球 J・M』（監督：高嶺剛）『パペットシャーマンスター』（監督：高嶺剛）『夢幻琉球・つるヘンリー』（監督：高嶺剛）