『第156回芥川龍之介賞』および『第156回直木三十五賞』の候補作品が発表された。
『芥川賞』候補は、加藤秀行『キャピタル』、岸政彦『ビニール傘』、古川真人『縫わんばならん』、宮内悠介『カブールの園』、山下澄人『しんせかい』の5作品。山下は4度目の候補選出となる。初選出となった岸は社会学者として知られ、著書『断片的なものの社会学』や雨宮まみとの共著『愛と欲望の雑談』などを発表している。同じく初選出となった宮内はSF小説でデビューし、これまでに『直木三十五賞』『山本周五郎賞』の候補にもなっている。
『直木賞』候補には、冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』、恩田陸『蜜蜂と遠雷』、垣根涼介『室町無頼』、須賀しのぶ『また、桜の国で』、森見登美彦『夜行』の5作品が選出された。恩田は6度目のノミネート。森見は先日アニメ映画化が発表された『夜は短し歩けよ乙女』をはじめ、アニメ化された『四畳半神話大系』『有頂天家族』などで知られる。
選考会は1月19日17:00から東京・築地の新喜楽で開催される。
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『第156回芥川龍之介賞』候補作品
・加藤秀行『キャピタル』(『文學界』12月号) ・岸政彦『ビニール傘』(『新潮』9月号) ・古川真人『縫わんばならん』(『新潮』11月号) ・宮内悠介『カブールの園』(『文學界』10月号) ・山下澄人『しんせかい』(『新潮』7月号)
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『第156回直木三十五賞』候補作品
・冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』(文藝春秋) ・恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎) ・垣根涼介『室町無頼』(新潮社) ・須賀しのぶ『また、桜の国で』(祥伝社) ・森見登美彦『夜行』(小学館)