アウトサイダーアートの特集記事が、本日1月17日発売の『美術手帖』2月号に掲載されている。
同特集はアウトサイダーアートを「『描かずには生きられない』という、強い衝動から生まれた表現」と捉え、アウトサイダーアートを通して様々な創作の原点を探ろうという試み。巻頭には表紙も飾る女優・のんが登場し、「創作あーちすと」としての活動も始めた彼女が、奈良美智のアドバイスを受けながら大型の絵画を描くことに初挑戦。またのんと奈良が描くことの原点について語り合う。
さらに福住廉、櫛野展正、松岡剛、嘉納礼奈、ジェルマン・ヴィアットの5人のキュレーターが、専門的な美術教育を受けていない高齢者や死刑囚の作品、古代の洞窟絵画など様々な表現を紹介。会田誠や高嶺格、大山エンリコイサム、卯城竜太(Chim↑Pom)、日比野克彦をはじめとするアーティストたちが自分にとっての「アウトサイダーアート」をセレクトする記事も掲載されている。
また第2特集では、のんが主演声優を務めたアニメーション映画『この世界の片隅に』を取り上げる。精神科医の斎藤環と片渕須直監督の対談が収められるほか、斎藤が同作を分析した論考も紹介している。
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