山陰の風景を小型カメラで写す 「芸術写真」の作家・塩谷定好の回顧展

展覧会『愛しきものへ 塩谷定好1899-1988』が、3月6日から島根・島根県立美術館で開催される。

1899年に鳥取で生まれた写真家の塩谷定好は、1926年に『アサヒカメラ』創刊号のコンテスト1等に選ばれたのち、国内外で展覧会を開催。大正期に流通した小型カメラ「ヴェスト・ポケット・コダック」を愛用し、洋画の作風を取り入れながら、1988年に逝去するまで山陰地方の自然を撮影した。大正末期から昭和初期に隆盛した「芸術写真」の作家に数えられる。

同展では塩谷による写真作品約300点を展示。戦前の作品を中心に、資料約100点とあわせて塩谷の全貌を紹介する。3月19日には写真評論家の飯沢耕太郎による講演会『塩谷定好と〈芸術写真〉の時代(仮)』を実施。また期間中には、同展企画者で学芸員の蔦谷典子による講座や、ギターと打楽器のコンサート、ギャラリートークなども開催される。

なお島根県立美術館では展覧会シリーズ『写真家たちが愛した街』の一環で、『奈良原一高の愛したヴェネツィア』『森山大道の愛したパリ』を同時開催。詳細は島根県立美術館のオフィシャルサイトをチェックしよう。

イベント情報

『愛しきものへ 塩谷定好1899-1988』

2017年3月6日(月)~5月8日(月) 会場:島根県 島根県立美術館
時間:10:00~日没後30分(入場は日没時刻まで) 休館日:火曜(3月7日、5月2日は開館) 料金: 企画展 一般1,000円 大学生600円 小中学生300円 企画・コレクション展セット券 一般1,150円 大学生700円 小中学生300円 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と付添の方は無料
イベント情報

『奈良原一高の愛したヴェネツィア』

2017年2月16日(木)~5月15日(月) 会場:島根県 島根県立美術館 展示室4
時間:2月10:00~18:30(入場は18:00まで) 3月以降10:00~日没後30分(入場は日没時刻まで) 休館日:火曜(3月7日、5月2日は開館) 料金:一般300円 大学生200円 ※小中学生は無料
イベント情報

『森山大道の愛したパリ』

2017年2月23日(木)~5月15日(月) 会場:島根県 島根県立美術館 展示室5
時間:2月10:00~18:30(入場は18:00まで) 3月以降10:00~日没後30分(入場は日没時刻まで) 休館日:火曜(3月7日、5月2日は開館) 料金:一般300円 大学生200円 ※小中学生は無料
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