アニメ『交響詩篇エウレカセブン』が3部作で映画化され、2017年に公開されることがわかった。
映画版のタイトルは『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』。テレビアニメ版『交響詩篇エウレカセブン』内で言及されていた事件「ファースト・サマー・オブ・ラブ」を映像化するほか、全てのセリフを再構築し、新作映像と再撮影された新たな映像で構成される。ストーリーもテレビアニメ版とは異なる結末になるという。今回の発表にあわせて特報映像とティザービジュアルも公開された。ビジュアルには1作目が2017年公開、2作目が2018年公開、3作目が2019年に公開されることが記されている。
総監督を京田知己が務めるほか、脚本の佐藤大、キャラクターデザインの吉田健一といった『交響詩篇エウレカセブン』のスタッフ陣が集結。アニメーション制作はボンズが担当する。またドイツのテクノユニットHardfloorが新曲“Acperience 7”を挿入曲として提供する。『交響詩篇エウレカセブン』にはサブタイトルに「アクペリエンス」というHardfloorの造語が登場していた。
2005年に放送されたテレビアニメ『交響詩篇エウレカセブン』は、少年の恋と成長の物語をロボットアクションと共に描いた作品で、劇中音楽に電気グルーヴ、RYUKYUDISKO、田中フミヤらを起用。2009年には劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』も公開された。2012年に放送された続編『エウレカセブンAO』では、中村弘二(iLL、LAMA)が劇中音楽を担当。
京田知己のコメント
作りながら「この作品は本当に愛されてるのだな」と思うことが何度もありました。
それに応えるべく、出来る限りの嘘を排除して、再びみなさんに愛していただけるようなものをお届けできたら......と思います。佐藤大のコメント
僕らにとって『エウレカセブン』は懐かしめる作品ではありません。
だからこそ、かつての『エウレカセブン』に影響を受けたという人たちを裏切らない、そして今のお客さんにとっても新鮮な新しい『エウレカセブン』を作りたいと思っています。吉田健一のコメント
TV『交響詩篇エウレカセブン』の時は、世の中に挑戦するつもりでデザインをしていました。アニメキャラクターの絵柄の幅を広げたいという企みがあったのです。
今回、10年を経て『エウレカセブン』で作り上げた絵柄を世の中に再び送り出すことは意味のあることだろうと考えています。Hardfloorのコメント
私たちはこれまでにも何度もインタビューでオーディエンスへ向けてのメッセージを求められてきましたが、私たちは自分たちの音楽についてのコメントは避けてきましたし深いメッセージを込めて作曲を行ってはきませんでした。
私たちは音楽自体がそれを語り、またリスナーが私たちの音楽から印象や物語、映像や意味といったものを自由に感じ取ってくれることを期待しています。
「Acperience 7」を制作するにあたり、私たちはただHardfloorらしいトラックをプロデュースすることに専念しました。映画に合わせようとHardfloorらしくないトラックを制作するのではなく、Hardfloorらしくあることこそ京田総監督の求めてくれていたことだからです。
- 作品情報
-
『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』
2017年公開総監督:京田知己 監督:清水久敏 脚本:佐藤大 原作:BONES 挿入曲:Hardfloor“Acperience 7” 音楽:佐藤直紀 アニメーション制作:ボンズ 配給:ショウゲート
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?