舞台『世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演 勅使川原三郎「ABSOLUTE ZERO 絶対零度 2017」』が、6月1日から東京・三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで上演される。
同劇場のオープニング企画の一環として1998年に初演された勅使川原三郎演出・振付の舞台『ABSOLUTE ZERO』。これまでにイギリス、オランダ、イタリア、フランス、ドイツ、台湾、オーストリアの各国で上演されている。
『ABSOLUTE ZERO 絶対零度 2017』は『ABSOLUTE ZERO』と同様に3部構成となり、「絶対零度=到達不能といわれる、エントロピー“ゼロ”の完全な静止状態」というテーマを踏襲。勅使川原は今回の公演について「テーマそのものを説明するというよりは、テーマにした時に何が見えてくるのか、何が起こりうるのかということをダンスにしたい。ダンス的化学変化が生まれるといい」「よりダンスをしたい。新作のつもりで向き合いたい」とコメントしている。
構成・振付・美術・照明は勅使川原が手掛ける。出演者は勅使川原に加えて、1996年から勅使川原振付作品に出演し、勅使川原の助手も務める佐東利穂子となる。勅使川原は佐東について「この作品、テーマにおいては彼女あればこそ。彼女のための作品となるだろう」とコメント。チケットは現在販売中だ。なお同公演は世田谷パブリックシアターの開場20周年を記念して上演される。
勅使川原三郎のコメント
絶対零度 摂氏マイナス273度の到達不可能な完全停止状態(エントロピー0)
そこでは極々稀に極小単位で予期せぬ現象が起こるという
絶対零度に向かうことによって流れ始める異質な動きから何が発生しうるのか?
辿り着けない永劫なる停止への急接近がもたらす動きの増幅であるのか?
現実から切り離された永遠の瞬間的時空間で起こる流動体結晶
無限に流れつづけ 生命と非生命の間(はざま)で相転移をつづけるダンス
- イベント情報
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世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演
2017年6月1日(木)~6月4日(日)全4公演 会場:東京都 三軒茶屋 世田谷パブリックシアター
勅使川原三郎
『ABSOLUTE ZERO 絶対零度 2017』構成・振付:勅使川原三郎 出演: 勅使川原三郎 佐東利穂子 料金:一般5,000円 24歳以下2,500円 ペア9,000円 ※ペア券は前売のみ
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Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?