一色徳保(つばき)が逝去したことが発表された。37歳だった。
オフィシャルサイトの発表によると、一色は本日5月9日10:08に脳腫瘍のため逝去した。一色は2010年に脳腫瘍を発症し、音楽活動を休止。2013年に活動を再開し、つばきは翌年にアルバム『真夜中の僕、フクロウと嘘』を発表した。昨年2月に脳腫瘍が再発したため、再び活動を休止したが、今年1月につばきの自主企画ライブ『正夢になった夜 vol.18』を開催し、復帰したばかりだった。
近親者と関係者によるお別れ会が、5月11日に東京・青山葬儀所で開催。当日はファンの献花も受け付ける。通夜および葬儀は親族と近親者のみで、一色の地元である愛媛・松山で執り行なわれる。
一色の逝去に際してバンドメンバーのおかもとなおこと小川博永はコメントを発表。おかもとは闘病中の2013年に一色と結婚したことを明かし、「ここまで音楽を一緒に鳴らすことができたのは、かけがえのない宝物です。一色の創った音楽を聴いて、つばき 一色徳保を思い出してくれると嬉しいです」とコメント。
小川は「生死を分ける大手術を乗り越えるも半身麻痺というハンデを負い、それでもステージに帰ってきた一色は、間違いなく俺らの希望でした。その希望は潰えてしまったけど、一色に会いたくなったらつばきの音楽を聴いてください」と呼びかけている。
おかもとなおこ(つばき)のコメント
長い闘病生活を終え、今朝、自宅で穏やかに眠るように旅立って行きました。
昨年末に脳腫瘍が再発してからも、たくさんの仲間達に支えられ最期を迎えることができました。
私事ですが、闘病中の2013年10月に一色徳保と結婚式を挙げ、夫婦になりました。
一色のことで一番印象に残っているのは音楽を創っている姿です。
生活はいつも音楽と共にありました。
ここまで音楽を一緒に鳴らすことができたのは、かけがえのない宝物です。
一色の創った音楽を聴いて、つばき 一色徳保を思い出してくれると嬉しいです。
これまで多くの人たちに応援いただき感謝します。
本当にありがとうございました。小川博永(つばき)のコメント
2017年5月9日午前10時8分、一色は安らかに永眠しました。
最期の二週間は呼吸をサポートするマッサージを何十人もの友人たちに交代でしてもらい、一色家は一日中人で溢れていました。
すでに一色はほとんど意識がない状態でしたが、集まった仲間たちが一色との思い出話やバカ話をしているのを聞いて、一色も心の中でニヤリと笑っていたと思います。
こんなにもたくさんの人に慕われ、可愛がられ、愛される奴もなかなかいないです。
同じバンドメンバーとして誇らしいと思うと同時に、こいつともう二度と一緒に「つばき」として音楽を鳴らすことができない事実に途方もない悲しさ、虚しさを感じます。
生死を分ける大手術を乗り越えるも半身麻痺というハンデを負い、それでもステージに帰ってきた一色は、間違いなく俺らの希望でした。
その希望は潰えてしまったけど、一色に会いたくなったらつばきの音楽を聴いてください。
つばきの音楽には一色の苦悩、悲しみ、喜び、すべての感情が込められてます。
みんなの思い出とともに聴いてもらえる限り、一色の思いはずっと残っていきます。
これまでつばきを支えてくれたお客さん、関係者の皆さん、バンド仲間のみんな、本当にありがとうございました。
この3人でつばきを続けてこれて本当に幸せでした。
最後に、
一色を妻として支えたおかもとなおこの献身さには近くで見ていて本当に頭が下がります。
つばき復活なんてまだ全く見えない闘病中の一色をバンドメンバーとして支えたのが結婚のきっかけとなったようですが、いろいろ葛藤などもあったと思います。
でも2人の結婚がつばき復活の原動力にもなったと俺は確信しています。
岡本ちゃん、ありがとね。