イベントチケットの公式トレードリセールサービス「チケトレ」が、本日5月10日12:00からプレオープンする。
チケトレは、日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者協会、コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体が主導して設立したサービス。インターネットを介して、ユーザー同士がチケットをやりとりすることができる。スマートフォンおよびPCで利用が可能だ。決済はクレジットカード、キャリア決済に対応。
4団体は昨年8月にチケット高額転売取引の防止を訴える声明を、116組の国内アーティストと24の国内音楽イベントの賛同を得て発表。キャンペーンサイトも公開した。チケトレは、チケット高額転売取引問題を巡る議論の中でチケット購入者から意見が多かったという「本当に行けなくなった時の救済措置を作って欲しい」とのニーズに対応したサービスとなる。正式オープンは6月1日12:00を予定。
チケトレの会員登録時には本人確認を実施し、代金のやりとりはチケトレ事務局が仲介。公演終了後までチケトレが代金を預かるため、ユーザー間のトラブルが防止されるとしている。購入成立後はチケットの発送から受取までのやり取りをサポートするほか、偽造チケットや出品者都合によるチケット未着、紛失、破損などの理由で購入者が公演に入場できなかった場合、チケトレ運営事務局で取引をキャンセルし、購入者にチケット代金と手数料を全額返金するという。
運営はぴあ株式会社が担当し、利用者の負担を軽減するため、まずは定額取引に限り、紙チケットから取り扱う。チケットの価格はぴあで販売する興行の金額を設定する。イベント会場でチケット記載の名義が異なる人の入場をスムーズにするため、スマートフォンなどで表示できる購入証明書を発行。なお購入者および出品者の取引手数料は、チケット券面金額の10%。3,999円以下のチケットは一律400円となる。また購入者には決済システム手数料、出品者には送金システム手数料が別途発生する。
4団体は今後の課題として、チケット大量購入の抑制、顔認証やチケットの電子化などによる会場での本人確認、アーティストとプロモーターの共同声明により、転売問題の認識と対策に向けた世論を喚起することを挙げている。
なおチケットぴあやイープラスなどのプレイガイドでは、これまでも独自の定価リセールサービスを実施している。