是枝裕和が監督した大塚製薬「ファイブミニ」の新CM「恋よりセンイ。」篇が、5月20日から放送される。
同CMには是枝監督の映画『海街diary』や次回作『三度目の殺人』に出演している広瀬すずを起用。広瀬は、仕事に懸命に取り組みながら地元の友人とのギャップに葛藤を感じる自分自身の姿を演じている。等身大の広瀬自身を演出するため、ノーメイクでの撮影に挑んだという。
CMソングにはCharaが書き下ろした新曲“Sympathy”を使用。撮影と照明は『海街diary』に参加した瀧本幹也、藤井稔恭がそれぞれ手掛けている。60秒バージョンのCMでは、バスケットボール部に所属していた広瀬のイメージを表現するため、インテリアとしてバスケットボール部時代の広瀬の写真を使うなどの演出が取り入れられている。
広瀬は是枝監督について「お父さんみたいな存在です。ずっといつも見守っていてくれているんだろうなぁって想像ができるような言葉をかけてくださいます」とコメント。是枝監督は撮影について「あまりCMで見ない、すずの表情をとりたいなという気持ちで作成しました」「いい横顔がとれたと思います」と明かしている。
広瀬すずのコメント
撮影について
役になりきるのではなく、“広瀬すず”として演じてもらいたいと監督から言われていました。それが今までにない感覚で、自分がそのままCMにでているというのが、恥ずかしいというか、でもすごくおもしろい体験でした。映画での是枝監督しか知らなかったけど、動きなどをどんどん追及していく姿が映画と変わらないなぁと思いました。是枝裕和監督について
お父さんみたいな存在です。ずっといつも見守っていてくれているんだろうなぁって想像ができるような言葉をかけてくださいます。是枝裕和監督のコメント
撮影について
あまりCMで見ない、すずの表情をとりたいなという気持ちで作成しました。決して、ドキュメントではないですが、ちゃんと女優さんとしてとろうという気持ちで撮っていました。いい横顔がとれたと思います。広瀬すずについて
最初に会った時から勘のいい子だったからいい女優さんになるだろうと思っていたけど、思っていた3倍ぐらいのスピードで今、階段を駆け上っていて、きっとこのままの勢いで10代を終えるんだろうなと思います。
だからきっと女優としては20代が勝負になるかな。ほんとは30代が勝負だけど、20代で色々な役をやって多少立ち止まって違うものをやってみたり、チャレンジして、失敗も経験して、良い30代を迎えてほしいです。
10代には10代の良さがあるし20代には20代の主役の張り方があると思いますけど、30を超えてから、あぁ、いい女優になったなと思える、息の長い形で30代40代を迎えてほしいなとずっと思っています。
今は多分、そのための足場作り。それは本人もきっとわかっていると思います。
世の中に消費されずに、蓄積し、成長していくことが、本人と周りにいる大人の責任でもあるので、時々様子を見ながらこれからも一緒に仕事をしてきたいなと思います。