ファティ・アキン監督の映画『In the Fade(英題)』が、2018年に公開される。
『ソウル・キッチン』『消えた声が、その名を呼ぶ』などのファティ・アキン監督による最新作となる同作は、ドイツ・ハンブルクにあるトルコ人コミュニティーを舞台にした作品。爆弾によって家族を奪われ、犯人に激しい憎悪を抱くようになった女性が、自らの手で復讐を果たそうと決意するというあらすじだ。
主演を務めたダイアン・クルーガーは『第70回カンヌ国際映画祭』で主演女優賞を受賞。授賞式のスピーチでは「この作品に関わるすべての人々、そして、私の兄のような存在であるファティ・アキン監督。私を信じてくれてありがとう。監督はこの作品を与えてくれ、私に力をくれました。私はこの賞を、テロの犠牲になった人々のことを考えずには受け取ることができません。すべてを失った後でも、生き続け、何かを作り続けることの大切さを感じています。本当にありがとうございます」と語った。
なお日本ではアキンの2016年の監督作『50年後のボクたちは』が、9月16日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国で順次公開される。
- 作品情報
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『In the Fade(英題)』
2018年公開監督:ファティ・アキン 脚本:ファティ・アキン、ハーク・ボーム 出演: ダイアン・クルーガー ウルリッヒ・トゥクール ヌーマン・アチャル ヨハネス・クリシュ 上映時間:106分 配給:ビターズ・エンド
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