ONEOHTRIX POINT NEVERによるサウンドトラック『Good Time Original Motion Picture Soundtrack』が8月11日にリリースされる。
同作は、『第70回カンヌ国際映画祭』サウンドトラック賞を受賞した映画『Good Time(原題)』のサウンドトラック。リリースの発表とあわせて、YouTubeではイギー・ポップが作詞とボーカルを担当したエンディングテーマ“The Pure and the Damned”が公開された。iTunes Storeで予約すると同曲をダウンロードすることができる。さらに日本盤にはボーナストラックとして“The Beatdown”が収録されるほか、解説書が封入する。
映画『Good Time(原題)』は、『神様なんかくそくらえ』で『第27回東京国際映画祭』東京グランプリと最優秀監督賞を獲得したジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ兄弟の最新作。『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソンや、クエンティン・タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』に出演のジェニファー・ジェイソン・リーらが出演するクライムスリラー作品だ。
ジョシュア・サフディ監督のコメント
8年ほど前、ぼくらは音楽に、あるいはワンオートリックス・ポイント・ネヴァーその人に興味を持った。ぼくはいつもダンの音楽(特に初期の頃の)を、まだ作ってもいない映画のサウンドトラックとして想像していた。『GOOD TIME』でのコラボレーションから、それを取り巻く対話を通じて、ぼくらは深い友情と、もちろんこの色鮮やかでこの世のものとは思えないようなスコアを手に入れた。制作の前にダンとはコンセプトのことでよく話し合った。それがカンヌで花開くことになるとは……まるでハイレゾ・ファンタジーだね。
ダニエル・ロパティン(ONEOHTRIX POINT NEVER)のコメント
ぼくはワクワクしながら、ミッドタウンにある兄弟のオフィスを訪ねた。そこには彼らが好きなものが何でもあって、まるで聖地みたいだった。巨大な『AKIRA』のポスターと『King of New York』が並んでたよ。二人はぼくに、特殊な映画に取り掛かるつもりだと言った。ぼくから見たサフディ兄弟は、非常に特異なことに取り組みながらも、伝統を尊重する監督だ。ジム・ジャームッシュやクエンティン・タランティーノ、レオス・カラックスといった監督を思い浮かべても、彼らは映画の歴史を愛するがゆえに映画制作そのものから遠ざかりがちだが、いずれにせよあの独特の個性を失うことはない。ぼくらに共通しているのは、傷ついてボロボロになったものに対する愛着と敬意だ。たぶんぼくらは今現在の歴史を守りたいという衝動を感じていると思う。昔の、ではなく。ぼくら自身の言葉でだ。
- リリース情報
-