動画コンテスト『第6回クォータースターコンテスト』が、8月1日から10月31日まで応募作品を受け付ける。
「演劇×動画」を掲げる同コンテスト。1台のカメラで撮影され、カットやナレーションといった編集を施していない12分以上15分以内の動画作品を募集する。審査員は鴻上尚史、行定勲に加え、今回初めて審査を担当する福原充則(ピチチ5)、桑原裕子(KAKUTA)の4人が務める。また各地の演劇人が応募作品にコメントする「演劇業界人レビュー」のコーナーも用意される。
グランプリには副賞として30万円、優秀作品には3万円が贈られるほか、「げきぴあ」でインタビューが掲載される「げきぴあ賞」、浅草九劇の利用権が得られる「浅草九劇賞」といった8つの賞が用意されている。応募条件や詳細は『クォータースターコンテスト』のオフィシャルサイトから確認しよう。
鴻上尚史のコメント
面白いものを創ろうとすればするほど、「映像と演劇の違いは何だ?」という、根本にぶつかるでしょう。
その難問に対して、パワーでぶつかったり、うりゃあ!と投げとばしたり、軽やかに笑い倒したり、一点突破したり、はしゃぎまくったり、誠実に向き合ったりした作品を待っています。行定勲のコメント
クォータースターコンテスト、今年で4回目の審査員です。回を重ねるごとに上がっていくクォリティーの高さに感心させられています。混迷の社会を反映させた作品でもよし、いつの時代にも通じる普遍的な作品でもよし。とにかく独創的な15分を楽しみにしています!
福原充則のコメント
12年前、稽古場に早く着いてしまい、近くの羽根木公園で時間を潰している時にふと泣いた。「この公演もきっと誰にも見てもらえねぇな」って。当時の動員は800人くらい。だから〝誰にも〟ってことはなかったんだけど、そんな気分でした。…応募してもらえれば、俺、見ますよ。必死で。必死でさ
桑原裕子のコメント
初めて審査させていただくので、予習のために過去の応募作をいくつか拝見しました。いやはや!面白くてたまげました。演劇は劇場という「ハコ」が決まっているなかでどれだけ世界を拡げられるかがキモですが、1カット編集なしの動画はもしかすればさらに狭いハコ。そこからどんな飛び出した世界を見せていただけるか、今からとても楽しみです。