土屋太鳳&芳根京子がキスで入れ替わる 漫画『累-かさね-』実写映画化

松浦だるまの漫画『累-かさね-』が実写映画化され、2018年に公開される。

『イブニング』で連載中の『累-かさね-』は、「美醜」をテーマにした作品。伝説の女優の娘として天才的な演技力を持って生まれながら、自らの醜い容姿にコンプレックスを抱いて生きてきた淵累と、恵まれた美貌を持つが、女優として花開かずにいる舞台女優の丹沢ニナが、累の母が遺した、キスをした相手と顔が入れ替わる口紅に導かれて出会い、反発しながらも互いの目的のために、口紅の力を借りて入れ替わることを受け入れる、というあらすじだ。

実写映画版の主演を務めるのは土屋太鳳と芳根京子。初共演となる2人は「顔が入れ替わる」という設定から、累とニナの2人の人物をそれぞれ演じ分ける。土屋太鳳は女優としての成功に執念を募らせるニナと、ニナの顔をした累役。芳根京子は自身の醜い容姿を恨む累と、累の顔をしたニナ役を演じ、累役を演じる際は特殊メイクを施すという。

メガホンを取るのは『ストロベリーナイト』シリーズや映画『脳内ポイズンベリー』の佐藤祐市。脚本を『ストロベリーナイト』『僕のヤバイ妻』などの黒岩勉が手掛ける。撮影は8月4日から9月中旬にかけて関東近郊で行なわれる予定だ。

土屋太鳳は同作への出演にあたり、「演技」が「本当の自分を隠すためのものならば、しあわせに決して辿り着けない闇の魔法」であるとしながら、「『累-かさね-』が描くのは、その闇に手を伸ばす禁断の世界。そこに何があるのか、監督はじめスタッフの方々、キャストの方々と一緒に思いきり堕ち、確かめたいと思います」とコメント。また芳根京子との共演について「芳根さんの瞳は近くで拝見すればするほど本当にキラキラと美しくて、多くの人に愛され守られているかたなのだなと実感します。そんな芳根さんと演技とはいえ入れ替わってよいのだろうかとドキドキしていますが、同時にとても光栄ですし、すごく楽しみでもあります」と語っている。

一方の芳根京子は「二役を演じるのは初めての経験なので、想像するだけでも大変なものだと思いますが、土屋さんとご一緒にお芝居出来る喜びを噛み締めながら、累とニナを丁寧に創り上げていきたいです」と意気込みを語っているほか、土屋太鳳については「小柄でほんわかしているのに、ものすごくパワーの溢れる方で、とても心強いです。『頑張ろうね』と優しく手を握ってくださって嬉しかったです」と明かしている。

土屋太鳳のコメント

演技というものは、実は普段の生活の中で、どんな人も繰り返していると思うのです。理想と現実を埋める方法だったり、思いを伝える手段だったり。でもそれが本当の自分を隠すためのものならば、しあわせに決して辿り着けない闇の魔法のようでもあります。「累-かさね-」が描くのは、その闇に手を伸ばす禁断の世界。そこに何があるのか、監督はじめスタッフの方々、キャストの方々と一緒に思いきり堕ち、確かめたいと思います。そして女優として、「累-かさね-」の闇に酔いしれたいと思います。

芳根京子の印象について
芳根さんの瞳は近くで拝見すればするほど本当にキラキラと美しくて、多くの人に愛され守られているかたなのだなと実感します。そんな芳根さんと演技とはいえ入れ替わってよいのだろうかとドキドキしていますが、同時にとても光栄ですし、すごく楽しみでもあります。今はまだ稽古という場と役という人格を通してしか時間を御一緒していないので、これからたくさんの感情を共有させていただき、ひとつになっていけたらと願ってます。

芳根京子のコメント

「累-かさね-」の世界観に入るのが楽しみでもあり、撮影期間、自分はどうなってしまうのだろうと恐怖感もあります。二役を演じるのは初めての経験なので、想像するだけでも大変なものだと思いますが、土屋さんとご一緒にお芝居出来る喜びを噛み締めながら、累とニナを丁寧に創り上げていきたいです。
メイク・衣装など沢山の力をお借りしながら、今までとは違う姿をお見せできるよう、そして自分自身も新たな自分を見つけられるよう、全力でぶつかっていきたいと思います。爆発します!

土屋太鳳の印象について
小柄でほんわかしているのに、ものすごくパワーの溢れる方で、とても心強いです。
「頑張ろうね」と優しく手を握ってくださって嬉しかったです。
沢山頼ってしまうと思いますが、支え合いながら累とニナを創りあげれるよう私も頑張ります。

佐藤祐市監督のコメント

2人と初めてお会いした時、とにかくエネルギーを強く感じました。
きっとお二人は今が役者としても人としても伸び盛りで、何でも吸収出来るしそれを直ぐに表現したい、何にでも挑戦したい。
その思いが溢れている、そう感じました。とても可愛らしいお二人が、どんな醜い争いの芝居をするのか?
どんなエゴイスティックな心を晒すのか?  どんな化学反応が起こるのか?
監督として、楽しみながら立ち向かって行きたいと思っています。

松浦だるまのコメント

土屋太鳳について
主演候補に挙がったお名前を聞くよりずっと前のある日、電車内の広告の中、口紅を塗った土屋太鳳さんの写真に目が釘付けになりました。それまでは健康的なイメージが強かったのですが、口紅を纏った顔立ちに得も言われぬ妖艶な美しさが窺えて、「この方に演じてもらえたら…!」と思っていました。清純な可愛らしさもミステリアスな美しさも同時に兼ね備えた土屋さんは、まさしく「ニナ/累」の両面を映し出せる女優さんだと思います。

芳根京子について
こんなに可愛らしく爽やかな印象の女優さんなのに、その印象から程遠い“醜い”女の役をよく引き受けてくださった…と思うとともに、芳根京子さんなら「淵累」という女の激情・悲哀・葛藤をきっと表現していただける、という確信が私の中にあります。架空の人物でしかない淵かさねが現実に生きる芳根さんの心と身体で具現化される瞬間を、虚構が真実になる瞬間を目撃したいです。

作品情報

『累-かさね-』

2018年に全国東宝系で公開
監督:佐藤祐市 脚本:黒岩勉 原作:松浦だるま『累-かさね-』(講談社『イブニング』) 出演: 土屋太鳳 芳根京子 配給:東宝
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