映画『ゆらり』の追加キャストが発表された。
同作は、斎藤工の初監督長編映画『blank13』やドラマ『下北沢ダイハード』などの脚本を手掛ける西条みつとしが主宰する劇団TAIYO MAGIC FILMの同名舞台を映画化した作品。3つの家族に起きた出来事を過去、現在、未来の3部構成で描く。民宿「赤木箱」の女主人・泉凛香役の岡野真也、「未来」パートに登場する凛香の娘でシングルマザーの木下ゆかり役の内山理名がダブル主演を務めることがこれまでに明らかになっていた。
今回出演が発表されたのは、「現在」パートに出演する戸次重幸、萩原みのり、遠藤久美子、山中崇、「未来」パートに出演する平山浩行、現在から8年前を描く「過去」パートに出演する鶴田真由、渡辺いっけい。
生き別れた娘がアルバイトをしていると知って民宿「赤木箱」を訪れる男・高山役を演じた戸次重幸は撮影を振り返り「今回の様にここまで複雑な事情を背負った父親を演じたのは初めての経験でした。ただ撮影当時妻が妊娠中でしたので、父親の自覚はすでに芽生えていたのを覚えています。それが今回の役を演じるに当たり自分を後押ししてくれました」とコメント。
高山の娘・瞳役を演じた萩原みのりは「お父さんっ子の私は、父がいなくなったら、を考えただけで涙が止まりませんでしたが、いてくれることも当たり前だけど、いつかいなくなることも事実で。観終わった後に家族にお礼を言いたくなるような、大好きと伝えたくなるような、そんな作品です」とのコメントを寄せている。
また過去パートで凛香の母親役を演じた鶴田真由は「おっとりとしていて、ちょっぴり天然。そんなお母さん像を自分なりに作り上げました。ラストシーンの娘との食事のシーンは、岡野さんがとても頑張ってくれて素敵なシーンになったと思います」と語っている。
戸次重幸のコメント
父親役はこれまでも何度もやらせていただいていたのですが、今回の様にここまで複雑な事情を背負った父親を演じたのは初めての経験でした。ただ撮影当時妻が妊娠中でしたので、父親の自覚はすでに芽生えていたのを覚えています。それが今回の役を演じるに当たり自分を後押ししてくれました。ですから、娘役の萩原さんが自分の想いを吐露するシーンでは、自然に涙が流れました。不思議な時系列が魅力の作品です。是非ご覧ください。
萩原みのりのコメント
ある日突然お父さんが帰ってこなくなった。"嫌い会いたくない"の言葉で寂しさを閉じ込めても、どうしても溢れ出てくる"会いたい大好き"の気持ち。どうやったって家族のことを嫌いになんてなれるわけがなくて。戸次重幸さん演じるお父さんに、精一杯、愛をぶつけました。お父さんっ子の私は、父がいなくなったら、を考えただけで涙が止まりませんでしたが、いてくれることも当たり前だけど、いつかいなくなることも事実で。観終わった後に家族にお礼を言いたくなるような、大好きと伝えたくなるような、そんな作品です。
鶴田真由のコメント
見ているうちに気が付いたら時空を超えて物語が進んでいく、そんな脚本にとても魅力を感じました。親が子を思う気持ち、子が親を思う気持ちは、いつの時代も変わらず「愛」がベースにあるのだと思います。そして、私の役もまた、娘を思いやる、ちょっとだけふわりと緩やかな母の役です。おっとりとしていて、ちょっぴり天然。そんなお母さん像を自分なりに作り上げました。ラストシーンの娘との食事のシーンは、岡野さんがとても頑張ってくれて素敵なシーンになったと思います。是非、ご覧ください。
- 作品情報
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『ゆらり』
2017年11月から池袋シネマ・ロサほか全国順次公開監督:横尾初喜 原作・脚本:西条みつとし 音楽:今井了介 出演: 岡野真也 内山理名 戸次重幸 萩原みのり 山中崇 遠藤久美子 平山浩行 渡辺いっけい 鶴田真由 配給:ベストブレーン
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?