ヴィターリー・カネフスキーの監督作『動くな、死ね、甦れ!』のHDリマスター版が、10月7日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で順次公開される。
『カンヌ国際映画祭』の新人賞にあたるカメラ・ドールを、1990年に同作で受賞したヴィターリー・カネフスキー監督。1935年生まれのカネフスキー監督は無実の罪で8年間投獄された経歴の持ち主で、無名の存在だったカメラ・ドール受賞時は54歳だった。
『動くな、死ね、甦れ!』は、監督が少年時代を過ごした旧ソ連の炭鉱町・スーチャンを舞台に、少年と少女の淡い想いと運命をモノクロで描いた作品。主人公の少年ワレルカ役にはストリートチルドレンのパーヴェル・ナザーロフを抜擢し、少女ガリーヤ役にはディナーラ・ドルカーロワが起用されている。
なお今年82歳を迎えるヴィターリー・カネフスキー監督は、『動くな、死ね、甦れ!』に加えて、1981年の『田舎の物語』、1992年の『ひとりで生きる』、1993年の『ぼくら、20世紀の子供たち』、2000年の『KTO Bolche』をこれまでに発表。その後は映画界から姿を消し、新作は発表していない。
- 作品情報
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『動くな、死ね、甦れ!』HDリマスター版
2017年10月7日(土)からユーロスペースほか全国順次公開監督・脚本:ヴィターリー・カネフスキー 出演: パーヴェル・ナザーロフ ディナーラ・ドルカーロワ エレーナ・ポポワ 上映時間:105分 配給:ノーム
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