松本美枝子の写真展『ここがどこだか、知っている。』が9月29日まで東京・銀座のガーディアン・ガーデンで開催されている。
1974年に茨城で生まれた写真家の松本美枝子。生と死、日常をテーマに据え、写真とテキストによる作品を発表している。2005年に写真集『生あたたかい言葉で』で『平間至写真賞』を受賞。主著に谷川俊太郎との共著『生きる』がある。7月から『Reborn-Art Festival 2017』に参加。
同展は、ガーディアン・ガーデンの公募展入選者の活動を伝える「The Second Stage at CG」シリーズの第46回目として開催。2011年の東日本大震災直後から現在までに各地で撮影された写真や、新作のスライドショーなどを展示する。
会期中には、増田玲と松本美枝子によるトークイベント『写真が物語れることとは何か』、中崎透、森山純子、松本によるトークイベント『アート・ビオトープ~芸術環境としての水戸のこと~』、港千尋と松本によるトークイベント『土地と時間を考える~写真とフィールドワーク~』を開催。参加方法などの詳細はガーディアン・ガーデンのオフィシャルサイトで確認しよう。
松本美枝子のコメント
「考えながら歩く」制作メモより
あの日から私たちは、実に多くのものを失ってきた。
本当のことを言うと、別にあの日の前からだって、それはそうだったのだけども、あの日を境に私たちは、自分たちが作り上げてきた時間帯を『失う』こともある、ということを、急に思い出したんだと思う。
どこで生まれても、いつの時代に生まれたとしても、人生はいつも同じだ、と私たちは言い切れるだろうか。
私たちはいまや夢から覚めた。
忘れたままでいるよりは、そのほうが良いんだろ、と思いながら、私たちは地面の上をあてどなく歩く。
- イベント情報
-
松本美枝子
2017年9月5日(火)~9月29日(金) 会場:東京都 銀座 ガーディアン・ガーデン
『ここがどこだか、知っている。』時間:11:00~19:00 休廊日:日曜、祝日 料金:無料 『写真が物語れることとは何か』 2017月9月14日(木) 会場:東京都 銀座 ガーディアン・ガーデン 出演: 増田玲 松本美枝子 料金:無料(要予約) 『アート・ビオトープ~芸術環境としての水戸のこと~』 2017月9月21日(木) 会場:東京都 銀座 ガーディアン・ガーデン 出演: 中崎透 森山純子 松本美枝子 料金:無料(要予約) 『土地と時間を考える~写真とフィールドワーク~』 2017月9月26日(火) 会場:東京都 銀座 ガーディアン・ガーデン 港千尋 松本美枝子 料金:無料(要予約)
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?