カズオ・イシグロ原作の映画『日の名残り』の特別上映が、10月28日から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマで開催される。
カズオ・イシグロが今年の『ノーベル文学賞』を受賞したことを記念して行なわれる今回の特別上映。『日の名残り』は1989年に出版され、イシグロが35歳の時に『ブッカー賞』を受賞した作品で、1993年に公開された映画版は『第66回アカデミー賞』で作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞など8部門にノミネートされた。イギリスを舞台に、ダーリントン邸に長く仕える老執事スティーブンスが自身の過去を回想しながら、かつて職務を優先したために叶わなかった女中頭ミス・ケントンへの愛に想いを馳せるというあらすじだ。
監督を務めたのは『眺めのいい部屋』『ハワーズ・エンド』などのジェームズ・アイヴォリー。キャストにはアンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン、ジェームズ・フォックス、クリストファー・リーヴ、ヒュー・グラントらが名を連ねる。今回の特別上映は2週間限定となる。
イシグロは原作の『日の名残り』について「多くの作品同様、これは自分自身への内なる旅です。いわば過去への旅です」とコメントしている。
※記事掲載時、一部表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
- 作品情報
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『日の名残り』
2017年10月28日(土)〜11月10日(金)にBunkamuraル・シネマで上映監督:ジェームズ・アイヴォリー 原作:カズオ・イシグロ 出演: アンソニー・ホプキンス エマ・トンプソン ジェームズ・フォックス クリストファー・リーヴ ヒュー・グラント ほか 上映時間:134分 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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