住民の80%が出稼ぎ労働者、中国の街を映すドキュメンタリー映画『苦い銭』

ワン・ビン監督の映画『苦い銭』が2018年1月下旬から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。

『鉄西区』『無言歌』『三姉妹~雲南の子』『収容病棟』などの作品を発表している中国の映画監督ワン・ビン。11月26日まで開催されている『第18回東京フィルメックス』では最新作『ファンさん』が特別招待作品として上映される。

『苦い銭』は、出稼ぎ労働者が住民の80%を占める中国の街・湖州で働く人々を捉えたドキュメンタリー。『第74回ヴェネチア国際映画祭』オリゾンティ部門の脚本賞、ヒューマンライツ賞を受賞している。

ワン・ビン監督は同作について「中国社会では、現代ほど『金』が重要な時代は、これまでに存在しませんでした。今、誰もが裕福になりたいと願っています。しかし現実から見れば、それは誰もが空想の中に生きていると言うしかありません」と語っているほか、「私は、彼らの物語を語るために、カメラのショットや捉える人物をずらしながら、ある被写体から別の被写体へ、焦点を揺らすようにひとつに絞らずに撮影しました」とコメントしている。

ワン・ビン監督のコメント

中国社会では、現代ほど「金」が重要な時代は、これまでに存在しませんでした。今、誰もが裕福になりたいと願っています。
しかし現実から見れば、それは誰もが空想の中に生きていると言うしかありません。また、“流れゆくこと”は、今日の市井の中国人にとって重要なテーマです。私は、彼らの物語を語るために、カメラのショットや捉える人物をずらしながら、ある被写体から別の被写体へ、焦点を揺らすようにひとつに絞らずに撮影しました。

作品情報

『苦い銭』

2018年1月下旬からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 監督:ワン・ビン 上映時間:163分 配給:ムヴィオラ
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