アニメーション映画『リズと青い鳥』の特報映像と新ビジュアルが公開された。
『けいおん!』『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』などを手掛けた京都アニメーションの新作となる『リズと青い鳥』は、武田綾乃の小説『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』をアニメ化した作品。北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、ルートを担当する傘木希美の物語を描く。
メインスタッフには『映画 聲の形』を手掛けた顔ぶれが集結。監督は『けいおん!』の山田尚子、脚本は『けいおん!』『ガールズ&パンツァー』などの吉田玲子が担当するほか、キャラクターデザインを西屋太志、音楽をagraphこと牛尾憲輔が手掛ける。同作は4月21日から全国公開。
なおテレビアニメ版『響け!ユーフォニアム』では監督を石原立也、シリーズ構成と脚本を花田十輝が担当している。
山田尚子のコメント
この作品は、一歩先も見えないくらい頑なで健気に日々を過ごしている少女たちの映画です。
不意にこぼれ落ちてしまうため息や、鼓動、胸高鳴るようなひそひそ話、悩みの中の微熱なんかをじっと息をひそめて撮り切りたい、と思っております。
思う事と想う事。
同じようでいてまったく同じでないもの。思春期の、感じやすいこの時期だからこそ美しくあることができる、触れれば壊れてしまうガラス玉のような彼女たちの、有限の瞬間にみなさまと一緒に立ち会うことができれば、と思います。
吉田玲子のコメント
愛して欲しい、振り向いて欲しい、認めて欲しい、自分だけのものでいて欲しい。
欲望は空へ羽ばたく翼にもなりますが、自分や誰かを閉じ込める鳥かごにもなります。
これは、自分を解き放つ少女の物語です。
そしてまた、自分には翼がないことを知る少女の物語でもあります。
でもその両者が出会ったことは、決して不幸なことではありません。
山田監督の感性が自由に羽ばたき、美しくもはかない、どこか残酷な物語を高い空に描く様を見上げていただければと思います。西屋太志のコメント
『リズと青い鳥』。
今作はみぞれと希美、二人の少女に寄り添った物語です。
この作品独自の世界観に溶け込むように、今までの『ユーフォ』とはまた少しアプローチの異なる形で、キャラクターを新しく創り出しています。
少女の線の細さや透明感、教室に流れる張りつめた空気やかすかな息づかい。
いつもの日常の何気ない会話やふれあいの中で、少しずつ変化していく二人の距離や想い。
それぞれの感情と静かな熱量が画面からにじみ出ていくように、繊細に、大切に描きだしていきたいと思います。牛尾憲輔のコメント
ふと触れば壊れてしまうような、息を潜めなければ崩れてしまうような
そんな青春の一瞬を、なんとか結晶化するよう制作に勤しんでおります。
2018年4月の公開を是非ご期待下さい。
- 作品情報
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『リズと青い鳥』
2018年4月21日(土)全国公開監督:山田尚子 脚本:吉田玲子 原作:武田綾乃『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』(宝島社文庫) 音楽:牛尾憲輔 アニメーション制作:京都アニメーション 配給:松竹
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?