『生賴範義 展 THE ILLUSTRATOR』が、1月6日から東京・上野の森美術館で開催される。
生賴範義は1935年生まれのイラストレーター。生前は弟子や助手の手を借りず、1人で映画ポスターや書籍の装画、レコードジャケット、商業広告のイラストを描き続け、生涯で約3000点以上の作品を制作した。2015年に逝去し、2016年には『第36回日本SF大賞』の功績賞を受賞。
今回の展示は、生賴による原画248点を東京で初公開。『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』や『ゴジラ』シリーズの映画ポスター原画をはじめ、吉川英治、平井和正、小松左京などによる書籍の装画、商業広告、油彩画などを紹介し、半世紀以上にもわたる画業の軌跡を辿る。
また、生賴が平井和正『幻魔大戦』のために描いたアンドロイド「ベガ」をイラストレーターの寺田克也が再デザイン、『シン・ゴジラ』などで知られる造形作家・竹谷隆之が立体化した立像の原型や、生賴による大作『破壊される人間』も特別展示される。のんが公式ナビゲーターを務め、音声ガイドのナレーションも担当。展覧会の特設サイトでは、樋口真嗣や生賴の長男・オーライタローの立ち会いのもと、のんがナレーションを録音する場面を撮影した動画が公開されている。
会期中は寺田克也、樋口真嗣、氷川竜介ら、生賴の作品に影響を受けた著名人や、生賴の親族を迎えるトークイベントも開催。展覧会の開催にあわせて特設サイトでは、麻宮騎亜、いしかわじゅん、関田裕治、片渕須直、小島秀夫、高千穂遙、巽孝之、豊田有恒、とり・みき、氷川竜介、樋口真嗣、三池敏夫、森田繁、夢枕獏らのコメント動画も公開されている。
- イベント情報
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『生賴範義 展 THE ILLUSTRATOR』
2018年1月6日(土)~2月4日(日)会場:東京都 上野の森美術館 時間:10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで) 料金:一般1,600円 中高生1,000円 ※小学生以下は無料 ※障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料関連リンク
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