原一男監督の新作映画『ニッポン国VS泉南石綿村』の予告編が公開された。
同作は、『ゆきゆきて、神軍』『全身小説家』などの作品で知られる原一男監督による約23年ぶりの新作ドキュメンタリー映画。大阪・泉南地域のアスベスト工場の元従業員や近隣住民たちが、アスベストによる健康被害を訴え、国を相手に国家賠償請求訴訟を起こした「泉南・アスベスト国家賠償請求訴訟」の様子を約8年間にわたって追った内容となり、上映時間は215分におよぶ。
公開された予告編では、「石綿は俺の身体をめちゃめちゃに壊した」とマイクで演説する男性や、「アスベストは恨みますし、言わなかった国に対してもすごく恨みたい」と話す女性、建白書を手に首相官邸に向かう男性の姿などが映し出されており、訴訟に臨んだ人々の8年間の戦いの様子が垣間見える内容になっている。
今回の発表とあわせて同作の公開日が3月10日になることが判明。また作品の舞台となった大阪・泉南のイオンシネマ泉南りんくうで、2月3日から1週間の先行上映を行なうことも発表された。
- 作品情報
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『ニッポン国VS泉南石綿村』
2018年3月10日(土)からユーロスペースで公開 監督:原一男 上映時間:215分 配給:疾走プロダクション