映画『オズランド』が今秋に東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開される。
小森陽一の小説『オズの世界』を原作にした同作は、超一流ホテルチェーンに就職するも、系列会社が運営する地方の遊園地に配属された波平久瑠美が主人公。MVP社員になれば好きな部署に異動できることを知った久瑠美が、「魔法使い」と呼ばれる天才社員・小塚慶彦や個性的な従業員に囲まれて失敗や成功を繰り返しながら、働くことの楽しさを知っていくというあらすじだ。
主人公の久瑠美役を演じるのは波瑠。数々の企画を成功させた伝説の社員で、ある秘密を抱える小塚役を西島秀俊が演じる。波瑠と西島は初共演となる。メガホンを取るのは『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』や『わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた』などを手掛けた波多野貴文。脚本は映画『ヒロイン失格』などの吉田恵里香が担当している。
波平久瑠美役を演じる波瑠は「現場でたくさんの人にナミヘイと呼ばれました。波多野監督が撮影の始まった当初は僕だけでもちゃんとナミヒラと呼びますよ!と言ってくれたのですが、結局終わる頃にはナミヘイになってました(笑)でもナミヘイと呼ばれ続けた1ヶ月が今はとても愛しいのです」と撮影を振り返る。また初共演の西島秀俊については「これからもご一緒したい大好きな先輩です。まっすぐで思いやりのある魔法使いは西島さん以外にはできません」と賛辞を贈っている。
一方の西島は「波瑠さんの第一印象は『頭のいい人』です。また、素直でまっすぐな心を持った真面目な方だと思いました。撮影に入ってから色々と話していると、とにかく頭の回転が早くて面白い。また是非共演したいと思います」とコメント。作品については「毎日遊園地で撮影していた事もあって、1ヶ月夢を見て過ごしているような素晴らしい現場でした。その空気がきっとこの作品に魔法をかけていると思います」と自信を見せている。
波瑠のコメント
初めて台本を読んだ感想
今回は嫌な人が登場しない物語だったので、波平が挫折や困難に感じることは全部自分に原因があるということを意識していました。先輩の言うことを意地悪に感じたり、自分はもっと大きな仕事ができると思い込んだり。社会人になった多くの人が通った道ではないでしょうか。環境や状況のほとんどは、自分の感じ方や向き合い方でどうにでも変わっていくのだと波平として過ごした時間の中で、私も改めて考えることができました。初共演の西島秀俊について
西島さんとは今回が初めてだったのですが、これからもご一緒したい大好きな先輩です。まっすぐで思いやりのある魔法使いは西島さん以外にはできません。撮影現場での思い出
現場でたくさんの人にナミヘイと呼ばれました。波多野監督が撮影の始まった当初は僕だけでもちゃんとナミヒラと呼びますよ!と言ってくれたのですが、結局終わる頃にはナミヘイになってました(笑)でもナミヘイと呼ばれ続けた1ヶ月が今はとても愛しいのです。西島秀俊のコメント
初めて台本を読んだ感想
とにかく面白い台本で、是非参加させてもらいたいと思いました。この映画の登場人物達はとてもチャーミングですが、実際に遊園地で働いていらっしゃる方をモデルにしています。皆さん個性的かつ魅力的な方々で、実際お会いしてからより演技が楽しくなりました。初共演の波瑠について
波瑠さんの第一印象は「頭のいい人」です。また、素直でまっすぐな心を持った真面目な方だと思いました。撮影に入ってから色々と話していると、とにかく頭の回転が早くて面白い。また是非共演したいと思います。撮影現場での思い出
今回は穏やかで明るいスタッフ、キャストが集まっていたので、本当に楽しく撮影ができました。毎日遊園地で撮影していた事もあって、1ヶ月夢を見て過ごしているような素晴らしい現場でした。その空気がきっとこの作品に魔法をかけていると思います。波多野貴文監督のコメント
波瑠の印象
波瑠さんは、とてもナチュラルな人です。透明感の中にも印象的な瞳にスーッと惹きこまれる様に映画「オズランド」の世界観に連れ去ってくれます。西島秀俊の印象
西島さんは、笑顔がとても素敵で、いつの間にかその場にすっと現れ周囲をも笑顔に変えてくれる、まるで今作の魔法使い小塚のような方でした。『オズランド』を監督するにあたって
映画「オズランド」は、私の地元熊本での撮影という事もあり、とても思い入れの深い作品となりました。ご覧になるすべての方が、明日への活力となる様にと思いを込めて作っています。何も事件が起きない、誰も悪い人がいない、平和の象徴である遊園地を、楽しんで頂けたら幸いです。
- 作品情報
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『オズランド』
2018年秋にTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開監督:波多野貴文 脚本:吉田恵里香 原作:小森陽一『オズの世界』(集英社文庫) 出演: 波瑠 西島秀俊 配給:HIGH BROW CINEMA、ファントム・フィルム
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?