架空バンドのツアー追うモキュメンタリー『スパイナル・タップ』日本初公開

映画『THIS IS SPINAL TAP』が『スパイナル・タップ』の邦題で6月16日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開される。

1984年に製作された同作は、架空のイギリスのロックバンドであるスパイナル・タップを撮影したモキュメンタリー。ビートルズスタイルやフラワーチルドレンを経て、ハードロックスタイルで活動するスパイナル・タップの全米ツアーに密着した映画監督のマーティ・ディ・ベルギーが、結成秘話やメンバーたちの苦悩、歴代ドラマーの怪死といったトラブルやステージを映し出すというあらすじで、1980年代当時隆盛を極めていたハードロック、ヘヴィメタル文化や音楽を風刺している。

監督およびマーティ・ディ・ベルギー役を務めたのは、同作の発表後、『スタンド・バイ・ミー』『恋人たちの予感』『ミザリー』といった作品を手掛けているロブ・ライナー。初監督作品である『スパイナル・タップ』について、ライナーは「本国で公開されたとき観客がみんな本当の話だと思っていた」と述懐している。

同作は、2003年の『エンターテインメント・ウィークリー』誌の「カルト・ムービー・トップ5」や、『Mojo』誌が2005年に発表した「歴代ロック映画トップ10」、同年の『BLENDER』誌の「ロックンロール映画オールタイムベスト100」で第1位を獲得。また映画を50回鑑賞したというStingは「リアル過ぎて泣いていいのか笑っていいのかわからなかった」とコメントしている。

 

 

作品情報

『スパイナル・タップ』

2018年6月16日(土)から新宿武蔵野館ほか全国で公開
監督:ロブ・ライナー 出演: ロブ・ライナー マイケル・マッキーン クリストファー・ゲスト 上映時間:82分 配給:アンプラグド
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