2019年2月に公開される映画『あの日のオルガン』の追加キャストが発表された。
第二次世界大戦末期に、東京・品川区戸越の保母たちが園児と共に集団で疎開し、東京大空襲の戦火を逃れた「疎開保育園」の実話を映画化する同作。親たちを説得して埼玉の荒れ寺で疎開生活をスタートさせる若い保母たちと幼い園児の姿を描く。保母たちのリーダー板倉楓役に戸田恵梨香、天真爛漫で音楽好きな保母の野々宮光枝役に大原櫻子がキャスティング。メガホンを取ったのは、長年にわたって山田洋次の共同脚本や助監督を務めてきた平松恵美子。
今回出演が発表されたのは、千人を超えるオーディションを経て選出された佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵。彼女たちは保育士役を演じる。
神田好子役の佐久間由衣は「当時を生きていない者としては、想像と現代と繋がる物を探しながらですが、嘘なく心で演じきりたいと思います」、山岡正子役の三浦透子は「疎開保育をやり遂げた若い保母さんたちの信念とそれを貫き実行する逞しさには、演じていながら惚れ惚れします」、堀之内初江役の堀田真由は「一表現者として私は、このお話を沢山の方に伝えたい、残さないといけないと強く思いました」とそれぞれコメント。
また森静子役の福地桃子は「自分自身もこの時代から教わる事が沢山あるなと思っています。不器用ですが、そんな彼女達のように私もこの作品に責任を持ってがむしゃらに向き合いたいと思います」、江川咲子役の白石糸は「胸を張って生き抜いた彼女たちの姿を見せられるよう最後まで、全身全霊で取り組みたいと思います」、大沢とみ役の奥村佳恵は「生きるってなんだろう。食べることだろうか、眠ることだろうか、笑うことだろうか、泣くことだろうか。自分には何ができるだろうか。『あの日のオルガン』に関わることができた自分に問いかけていることです」と述べている。
佐久間由衣のコメント
今回、神田好子役を務めさせて頂きます。実話に基づいて監督が描かれた作品という事もあり、この作品の一員になれる事に責任とそれ以上の喜びを感じています。
その時を懸命に生きた保母さん達。当時を生きていない者としては、想像と現代と繋がる物を探しながらですが、嘘なく心で演じきりたいと思います。子ども達あって保母さんであれると思うので、子ども達とのお芝居も楽しみです。三浦透子のコメント
疎開保育をやり遂げた若い保母さんたちの信念とそれを貫き実行する逞しさには、演じていながら惚れ惚れします。子どもたちの無垢な力に背中を押してもらいながら、仲間の保母さんとみんなで1ヶ月の撮影を乗り越えられたらと思っています。
堀田真由のコメント
この度、あの日のオルガンに出演させていただくことになりました。戦時中の知識としては学校で学んだことしかありませんが台本を読んで、私と年齢の変わらない若い保母さん達が子供達の笑顔を必死に守り抜こうとした姿に感動しました。一表現者として私は、このお話を沢山の方に伝えたい、残さないといけないと強く思いました。撮影が始まった今も何が正解かは分かりません。沢山悩みもがきながら、はっちゃんを懸命に演じきりたいと思います!
福地桃子のコメント
(今回の出演について)もちろん嬉しく有り難い気持ちの反面、作品のテーマの重みをとても感じました。あの時代に、今の自分が同じことを出来るのかと聞かれたら正直1ミリも自信がなく、とても怖い。けれどその中でがむしゃらに子供達と向き合う保母さん達は、形は違うけれど真に持っているものはみんな同じで。そんな逞しく強い女性達の姿に刺激を受けました。自分自身もこの時代から教わる事が沢山あるなと思っています。不器用ですが、そんな彼女達のように私もこの作品に責任を持ってがむしゃらに向き合いたいと思います。
白石糸のコメント
戦争中、自分よりも若い保母さん達が幼い子供たちを必死に守ろうとしていた事を知り、とても心打たれました。当時の苦労は計り知れないと思いますが、子供を守ろうと自分の事は二の次で生き抜いて来た彼女達を演じたい!と思いました。なので今回、参加出来ると聞いた時は本当に嬉しく、同時にとてもやりがいを感じました。胸を張って生き抜いた彼女たちの姿を見せられるよう最後まで、全身全霊で取り組みたいと思います。
奥村佳恵のコメント
生きるってなんだろう。食べることだろうか、眠ることだろうか、笑うことだろうか、泣くことだろうか。自分には何ができるだろうか。「あの日のオルガン」に関わることができた自分に問いかけていることです。
どうしたら子供たちを守れるだろうか。おとみさんと共に考えています。
- 作品情報
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『あの日のオルガン』
2019年2月に新宿ピカデリーほか全国公開監督・脚本:平松恵美子 出演: 戸田恵梨香 大原櫻子 佐久間由衣 三浦透子 堀田真由 福地桃子 白石糸 奥村佳恵 配給:松竹関連リンク
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CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?