小説『九月の恋と出会うまで』が実写映画化され、2019年に公開されることがわかった。
松尾由美による『九月の恋と出会うまで』は、小説家志望の営業マン・平野進とマンションの隣人・北村志織が、部屋の壁から聞こえる未来からの声の主を探すために行動をともにするというあらすじ。謎を追いかける中で徐々に2人が惹かれ合っていく様を描いた作品だ。
映画版では、不思議な雰囲気をまとった平野進役を高橋一生、OL・北村志織役を川口春奈が演じる。ダブル主演となる。監督は『猫なんかよんでもこない。』の山本透。
高橋一生は同作について「僕はいま37歳で、この先こういった恋愛映画に出演する機会も少なくなるかと思い、ぜひこの役をやらせていただきたいと思いました」とコメント。川口春奈は「私は高橋一生さんと共演をしたいとずっと思っていたので、この作品でご一緒できることが本当に嬉しかったです」と語っている。
高橋一生のコメント
僕はいま37歳で、この先こういった恋愛映画に出演する機会も少なくなるかと思い、ぜひこの役をやらせていただきたいと思いました。川口さんはお芝居のバランス感覚がとても敏感な方だと思ってお芝居を見ています。
人が人を想うことは、ある意味ファンタジックなことだと思うので、その部分をしっかりと描いてお芝居ができたらと思っています。川口春奈のコメント
私は高橋一生さんと共演をしたいとずっと思っていたので、この作品でご一緒できることが本当に嬉しかったです。脚本を読んでいても、平野さんと志織はどうなっていくんだろうと純粋に思えましたし、タイムリープというファンタジーな設定もあるのですが、恋愛映画ですので、志織を可愛く生き生きと演じて、幅広い世代の方に楽しんでもらえる作品にしたいと思っています。
星野恵プロデューサーのコメント
好きな人なら“ずっと一緒にいたい“と思うのは当然のことですが、本当に好きな人なら自分が隣にいられなくても、その人が幸せであれば、それでいいと思えてしまう。そんな、自分より大切に想える相手と出逢うこと自体が奇跡だと思うのですが、本当に人を想うってこういう事だなぁと感銘を受け、この原作を映像化したいと思いました。
高橋さん演じる平野という役は様々な物事に独自の考え方やこだわりがあって、常に真を追求する人。実は熱い想いが渦巻いているのに、それを表に出さないことを美徳としているだけに誤解されやすく、一見、変な人だけど、愛らしい一面が垣間見える。この複雑な役を考えた時、高橋一生さんしか考えられませんでした。
入り口はファンタジーですが、大人の鑑賞に堪える普遍的な純愛ラブストーリーにしたかったので、自然で説得力があり、観る人を瞬時に引き込む、お芝居をされる高橋さんに、演じていただきたいと思いました。
川口さん演じる志織は、1年後の未来から来たという声の主を探すため、平野と行動を共にするうちに惹かれあっていく役ですが、自然体な演技に定評があり、男性に媚びない芯の強さがあって、女性ファンが多い川口春奈さんに是非、演じていただきたいと思いました。
私を含め、多くの女性達は、自分が一途に想える“本当に好きになれる人“を探していると思いますし、自分を一途に想ってくれる人を探していると思います。そんな全ての女性たちの欲求を満たす、大人のラブストーリーにしたいと思っています。
- 作品情報
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『九月の恋と出会うまで』
2019年に全国公開監督:山本透 原作:松尾由美『九月の恋と出会うまで』(双葉文庫) 出演: 高橋一生 川口春奈 配給:ワーナー・ブラザース映画
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?