想田和弘監督の新作映画『ザ・ビッグハウス』の特報映像が公開された。
撮影前に台本を作らず、音楽やナレーション、テロップなどを用いない「観察映画」の手法でドキュメンタリー映画を制作している想田和弘監督。『ザ・ビッグハウス』は、「ザ・ビッグハウス」の通称で知られ、10万人以上の収容するアメリカ最大のアメリカンフットボールスタジアム「ミシガン・スタジアム」を舞台にした作品だ。
ザ・ビッグハウスは、ミシンガン大学・ウルヴァリンズの本拠地。作中では、想田を含む17人の映画作家たちによって、選手のプレイや熱狂する観衆、バックヤードで支える人々の姿などが捉えられている。撮影は、ドナルド・トランプ大統領誕生に至る選挙戦が行なわれていた2016年秋に実施。スタジアムの風景を通して、教育とスポーツ、ビジュネスの関係や人種、階級、格差、宗教問題、台頭するナショナリズムやミリタリズムといったアメリカが抱える問題や文化が映し出される。公開は6月。
特報では上空から捉えたスタジアムの様子や、声援を送る観客の姿、チアリーダーや観客が胸に手を当てている場面などが確認できる。
- 作品情報
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『ザ・ビッグハウス』
2018年6月からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 監督:想田和弘 上映時間:119分 配給:東風