『ふじのくに⇄せかい演劇祭 2018』に国内外8作品 野外上演や日本初演作も

『ふじのくに⇄せかい演劇祭 2018』が、4月28日から静岡・静岡芸術劇場、舞台芸術公園、駿府城公園、レストラン フランセで開催される。

宮城聰が芸術総監督を務めるSPAC-静岡県舞台芸術センターが主催する同イベント。2000年に開始された『Shizuoka春の芸術祭』が名称を改め、『ふじのくに⇄せかい演劇祭』として2011年から毎年開催されている。

今回のラインナップは8作品。日本からは、核戦争後の荒野を舞台にした北村想作の『寿歌』、「もしも古代インドの叙事詩『ナラ王物語』が平安時代に伝わっていたら」という着想から作られた『マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~』が上演される。演出は2作品共に宮城聰が担当。『マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~』は『ふじのくに野外芸術フェスタ 2018』内で野外上演される。

また海外カンパニーによる日本初演作には、約13年ぶりの再来日となるトーマス・オスターマイアー演出の『民衆の敵』、クロード・レジが「最後の作品になる」と公言する『夢と錯乱』、ウィリアム・シェイクスピアの原作を見世物小屋のような演出で舞台化した2人芝居『リチャード三世 ~道化たちの醒めない悪夢~』、小島章司とアルゼンチンのコンテンポラリーダンサーであるダニエル・プロイエットが共演する『シミュレイクラム/私の幻影』、俳優・音楽家・陶芸家のジャック・チャールズらによる音楽劇『ジャック・チャールズ vs 王冠』、対照的な体型の女性2人が「奥様と女中ごっこ」に興じる『大女優になるのに必要なのは偉大な台本と成功する意志だけ』が並ぶ。

会期中には関連イベントも実施。開幕式をはじめとして、街中を舞台に演劇やダンスなどのパフォーマンスを展開する『静岡ストリートシアターフェス ストレンジシード』、安藤裕康、金森穣、宮城聰、中井美穂らによるトークイベント、茶摘み体験などが行なわれる。さらに、飲食スペース「フェスティバルbar」「フェスティバルgarden」、ゲストハウス「nedoco」も期間限定でオープンする。

なお「全演目パスポート」は完売。また『リチャード三世~道化たちの醒めない悪夢~』『夢と錯乱』『大女優になるのに必要なのは偉大な台本と成功する意志だけ』は全日程キャンセル待ちとなっている。詳細は『ふじのくに⇄せかい演劇祭 2018』のオフィシャルサイトで確認しよう。

イベント情報

『ふじのくに⇄せかい演劇祭 2018』

2018年4月28日(土)~5月6日(日) 会場:静岡県 静岡芸術劇場、舞台芸術公園、駿府城公園、レストラン フランセ
会場:静岡県 静岡芸術劇場、舞台芸術公園、駿府城公園、レストラン フランセ 『寿歌』(演出:宮城聰、作:北村想) 『民衆の敵』(演出:トーマス・オスターマイアー、作:ヘンリック・イプセン) 『夢と錯乱』(演出:クロード・レジ、作:ゲオルク・トラークル) 『リチャード三世 ~道化たちの醒めない悪夢~』(演出・出演:ジャン・ランベール=ヴィルドほか、原作:ウィリアム・シェイクスピア) 『マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~』(演出:宮城聰、台本:久保田梓美) 『シミュレイクラム/私の幻影』(演出・振付:アラン・ルシアン・オイエン) 『ジャック・チャールズ vs 王冠』(演出:レイチェル・マザ、作:ジャック・チャールズ、ジョン・ロメリル) 『大女優になるのに必要なのは偉大な台本と成功する意志だけ』(演出・作:ダミアン・セルバンテス) 料金:一般4,100円 全演目パスポート16,000円 ※障がい者割引2,800円(要障害者手帳、付添1名無料)
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