音楽フェス『ボロフェスタ2018』の開催が発表された。
2002年にスタートし、17年目となる同イベント。今年は10月26日から3日間にわたって京都・KBSホール、METROで行なわれる。KBSホールでの開催は10年目となる。
また8月25日と26日には関西のアーティストを中心としたプレイベント『ナノボロフェスタ2018』を京都・Livehouse nanoほかで開催。各イベントの出演者やチケット情報などの詳細は後日発表される。
シンガーソングライター・ゆーきゃんは「わたしたちは、いつも『めっちゃええフェス』を作ってきたし、作り続けていきたい。でも、それは『めっちゃええフェス』をたえず超えていくことでもある」とコメントを寄せている。
ゆーきゃんのコメント
ボロフェスタ2018年開催について
ボロフェスタは、2002年の春、烏丸三条のスターバックスで始まりました。
「フェス」についてはフジロックに遊びに行ったことがあるだけ、お金もノウハウもなく、志だけは誰にも負けないつもりのミュージシャンたちが4人、馬鹿げた夢と野心を好き勝手に語り合い、ぶつけ合い、風呂敷を広げるだけ広げたその中から生まれたフェスです。DIYフェスの黎明期、試行錯誤を繰り返し、各地で立ち上がり始めた熱意あるオーガナイザーたちと共闘しながら、長くて険しい、そして喜びに満ちた‐フェス道に、わたしたちは足を踏み入れたというわけです。
あれから16年。かつて「日本一狂った」と名乗っていたこともあるボロフェスタを今あらためて振り返るにつけ、私たちが誇れることがひとつあります。それは、どんな混沌、どんな喧噪の中においても、自分たちの「良心」を失わなかったということ。自分たちの見たい「景色」に正直であり続けてきたということです。
わたしたちの「音楽が好き」と、あなたたちの「音楽が好き」をつなげたい。
人の数だけある「音楽が好き」を、広げ、深め、混ぜ合わせる場を作りたい。
あらゆる音楽(表現のかたちは違っていても)に存在するはずの「よさ」を確かめ、知らなかった「よさ」に出会い、日常に戻ったあとも新しい「よさ」を探すきっかけとなる、そんな時間で会場を埋め尽くしたい。
16年かけて、新しい仲間もどんどん増えて、数多くの忘れがたい名場面を経て、それでも同じことを思い続けているということは―裏を返せば―まだその思いが叶っていないということなのかもしれません。まだ満足していないのか? と問われると、きっとわたしたちはこんな風に答えるでしょう―
わたしたちは、いつも「めっちゃええフェス」を作ってきたし、作り続けていきたい。でも、それは「めっちゃええフェス」をたえず超えていくことでもある。わたしたちの見たい景色は、まだ誰も見たことのない景色で、新しく生まれ続ける景色なのだ。
- イベント情報
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『ボロフェスタ2018』
2018年10月26日(金)~10月28日(日) 会場:京都府 KBSホール『vol.夜露死苦』 2018年10月28日(日) 会場:京都府 METRO 『ナノボロフェスタ2018』 2018年8月25日(土)、8月26日(日) 会場:京都府 Livehouse nanoほか関連リンク
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CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?