ジェームズ・キャメロン脚本・製作の映画『アリータ:バトル・エンジェル』の公開日が12月21日に決定。あわせて予告編が公開された。
木城ゆきとのSF漫画『銃夢』をもとにした同作は、現代から数百年後のアイアン・シティにあるスクラップの山の中で、意識不明の状態で発見されたサイボーグの少女アリータを主人公にした作品。サイバー・ドクターのイドに助けられて目を覚ますも記憶を失くしたアリタが、自身の並外れた戦闘能力に気づき、自らの出生の秘密を探ろうと決意するというあらすじだ。監督は『銃夢』の映画化を長年にわたって構想してきたキャメロンが「僕の脚本を生かしつつ彼自身の作品にした」と評するロバート・ロドリゲス。
予告編では、脳だけが無傷の状態で発見されたアリータが、クリストフ・ヴァルツ演じるイドによって新たなサイボーグの身体を与えられる様子や、ローサ・サラザール演じるアリータが「自分が誰なのかもわからない」と涙を流す姿、マハーシャラ・アリ演じる謎の男ベクターが「彼女は唯一の生き残りだ。300年前に失われたはずの“最終兵器”。彼女は世界の秩序を脅かす」と兵器として作られたアリータの過去を明かす場面、凶悪な殺人サイボーグとアリータの戦闘シーンなどが確認できる。
日本時間の7月24日にジェームズ・キャメロンと長年にわたってキャメロンの製作パートナーを務める映画プロデューサーのジョン・ランドー、監督のロバート・ロドリゲス、主演のローサ・サラザールが、32か国に向けたライブ配信を行ない、ファンからの質問にリアルタイムで回答。キャメロンは「原作は、斬新で創造的で最先端、美しく、恐ろしく、驚異的だ。木城さんが作った世界を映画に収まる範囲で最大限映画にした」と原作への敬意を示したほか、木城がセットを訪れた際に撮影されていたというアリータが机を叩くシーンについて「あのシーンは原作からそのまま取ったものだ、同じ絵が原作にある」と明かした。
また同作ではアリータは全てモーションキャプチャーによるCGで制作。ローサ・サラザールは「作品に出演しているとモーションキャプチャーであることを忘れてしまうように、アリータはたまたまサイバネティック製の体を持ち、ひどく忘れられない過去を持っているというだけ。アリータは普通の女の子。私と同じで様々な感情がある。サイバネティックでの部分以外は共感できる」と語っている。
- 作品情報
-
『アリータ:バトル・エンジェル』
2018年12月21日(金)から全国公開監督:ロバート・ロドリゲス 脚本:ジェームズ・キャメロン 出演: ローサ・サラザール クリストフ・ヴァルツ ジェニファー・コネリー マハーシャラ・アリ ほか 配給:20世紀フォックス映画
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?