岩井俊二監督・原作・脚本・編集の新作映画『Last Letter』が2019年に全国東宝系で公開される。
岩井監督自身の原体験を詰め込んだという同作は、岩井監督の出身地である仙台・宮城の夏を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まった2つの世代の男女の恋愛模様や、それぞれの心の再生と成長を描く作品。岩井監督にとって宮城でのロケは今回が初となり、撮影は7月から8月にかけて仙台を中心とした宮城各所と東京都内で行なわれる。
主人公・岸辺野裕里役を演じるのは松たか子。松が岩井監督作品に出演するのは、自身の初主演映画『四月物語』以来、約20年ぶりとなる。また裕里の姉・未咲の高校生時代と未咲の娘・遠野鮎美役に広瀬すず、同級生であった未咲に恋をし、手紙の行き違いをきっかけに裕里と文通を始めることになる小説家・乙坂鏡史郎役に福山雅治、高校生時代の鏡史郎役に神木隆之介がキャスティング。広瀬、福島、神木が岩井作品に参加するのは今回が初となる。さらに裕里の娘・颯香と高校生時代の裕里役の森七菜、裕里の夫役の庵野秀明や、水越けいこ、小室等らも出演。音楽は小林武史、企画、プロデュースは岩井監督と初タッグを組む川村元気が担当する。
松たか子は「このお仕事をしていて、新しい方と出会うことも面白いことではありますが、一度ご一緒した方に声をかけてもらえると『あっ、嫌われてはいなかったのかな』とも思ったりします(笑)。でも時間は経っているので、“今”の仕事になるよう、一生懸命頑張りたいと思っています」、広瀬すずは「岩井さんの作られる映画の空気が大好きなので、カメラの前で感じられた空気、温度を大切に、嘘なく、演じられるよう頑張ります」とそれぞれコメント。
また神木隆之介は「岩井監督の作品に初めて参加させて頂くことになりました。過去作品も拝見しており、人間味溢れる暖かい作品が多い印象なので、今回演じる乙坂鏡史郎として、岩井監督が撮られる世界観の中で精一杯生きたいと思います」、福山雅治は「岩井監督が平成最後の夏に『Last Letter』という作品を撮られることの意味、そしてその現場に立ち会えることの幸運を全身で感じながら撮影に臨ませていただきます」と述べている。
岩井俊二監督は「かつて『Love Letter』という映画を作りましたが、当時は手紙のやりとりのあった時代でした。あれから通信手段は激変し、SNSでやり取りできてしまうこの時代にあって、手紙を使った物語は現代においては不可能だと思っていましたが、ある日それを可能にするアイディアを思いついてしまったところからこの物語の構想がスタートしました。ある夏休みの間に起きた世代を超えた手紙物語です」と語っている。
松たか子のコメント
岩井監督と仕事をするのは、本当に久々で、『四月物語』から時間を経て、再びお話しをいただけてとてもうれしかったです。
このお仕事をしていて、新しい方と出会うことも面白いことではありますが、一度ご一緒した方に声をかけてもらえると「あっ、嫌われてはいなかったのかな」とも思ったりします(笑)。
でも時間は経っているので、“今”の仕事になるよう、一生懸命頑張りたいと思っています。
だいぶ大人になって岩井さんとまたお仕事できる楽しみが今回の役にはあるのかなと思っています。
この作品には切ない気持ちみたいなものが溢れていますが、決して岩井さんがそれだけを思っているのではないのかも、とも思います。
回想シーンがまるで“今”のように描かれていますので、うまくそれがつながっていくといいなと思います。
緊張したまま終わるのかなって思いますが、それでもいいかなって思っています(笑)。広瀬すずのコメント
岩井さんの作品に参加させて頂けることが、とにかく嬉しいです。
岩井さんの作られる映画の空気が大好きなので、カメラの前で感じられた空気、温度を大切に、嘘なく、演じられるよう頑張ります。
キャストの皆様もご一緒させて頂いたことがある方が多いので、楽しみです!神木隆之介のコメント
岩井監督の作品に初めて参加させて頂くことになりました。
過去作品も拝見しており、人間味溢れる暖かい作品が多い印象なので、今回演じる乙坂鏡史郎として、岩井監督が撮られる世界観の中で精一杯生きたいと思います。
そして、僕にとって憧れでもある福山雅治さん。
今回は福山さんの学生時代を演じさせて頂くので、嬉しさとプレッシャーでいっぱいですが、先輩の胸をお借りするつもりで丁寧に演じたいと思います。
広瀬すずさんは、以前ドラマでご一緒させて頂きましたが、また共演することが出来て嬉しいです。
素敵な共演者の皆さんに囲まれて芝居が出来る喜びを噛みしめながら、日々撮影に励みたいと思います。福山雅治のコメント
唯一無二の美しさで描かれる岩井監督作品への初参加、そして、松さんとはおよそ20年ぶりにご一緒させていただけること、それぞれの出会いにとても興奮しています。
監督からオファーをいただいた「乙坂鏡史郎」という役柄は、監督自身のドキュメントを色濃く反映しているキャラクターだと感じています。
その役を、監督の故郷である夏の仙台で撮る。
岩井監督が平成最後の夏に『Last Letter』という作品を撮られることの意味、そしてその現場に立ち会えることの幸運を全身で感じながら撮影に臨ませていただきます。岩井俊二監督のコメント
かつて「Love Letter」という映画を作りましたが、当時は手紙のやりとりのあった時代でした。
あれから通信手段は激変し、SNSでやり取りできてしまうこの時代にあって、手紙を使った物語は現代においては不可能だと思っていましたが、ある日それを可能にするアイディアを思いついてしまったところからこの物語の構想がスタートしました。
ある夏休みの間に起きた世代を超えた手紙物語です。
今回初めてロケーションを故郷宮城に設定しました。劇映画としては初の試みです。
今回は川村元気プロデューサーとのお仕事ということでこのユニットのコラボを楽しもうと思っています。
ご一緒するのが初めての俳優さんもいるし以前お仕事をしたことのある俳優さんもいます。
プロの俳優さんもいればそうでない方もいます。そこからどういう化学反応が起きるか今から楽しみです。
- 作品情報
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『Last Letter』
2019年全国東宝系で公開監督・原作・脚本:岩井俊二 音楽:小林武史 松たか子 広瀬すず 神木隆之介 福山雅治 森七菜 庵野秀明 水越けいこ 小室等 配給:東宝
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CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?